マジック界のアカデミー賞「マーリン・アワード」 2018年は日本人マジシャン“メイガス”が受賞!

受賞後の記念撮影に応じるIMS会長のトニー・ハッシーニ氏(写真左)とメイガス。
受賞後の記念撮影に応じるIMS会長のトニー・ハッシーニ氏(写真左)とメイガス。

 世界的に権威ある賞として、映画界にアカデミー賞があるように、舞台劇にはトニー賞、テレビ界にはエミー賞がある。では、マジック界には? 1月18日(木)、マジックの世界で最も権威ある賞のひとつ「マーリン・アワード 2018」の授賞式が都内で行われ、日本人のマジシャン“メイガス(MAGUS)”がその栄誉に輝いた。

「マーリン・アワード 2018」を受賞したメイガス。マジシャンであるだけではなく、日本屈指の西洋マジック史研究家でもあり、マジック・アイテムのクリエイターとしても知られる。

 マーリン・アワードは、世界最大の会員数を誇るマジック団体「IMS(International Magic Society)が世界で最も活躍したマジシャンに与える賞。これまでに、マジック界のレジェンド、デビッド・カッパーフィールドやジークフリード&ロイなどが受賞している。日本人では、故マーカ・テンドーと島田晴夫が受賞しており、メイガスはそれに続く3人目の快挙だ。しかも、メイガスは日本のマジック賞「ザ・ジャパンカップ2018 マジシャン・オブ・ザ・イヤー」も受賞しており2冠を達成したことになる。

 メイガスとは不思議な名前だが、函館生まれのれっきとした日本人。古代ゾロアスター教の司祭、あるいはキリストの誕生を予言した東方の3博士を表すMagiに由来し、Magicの語源ともなった言葉。魔術師、魔法使いを意味する名前でもあるという。メイガスは、古典的なテーブルマジックから、メンタルマジック、ステージマジック、壮大なイリュージョンまでこなすオールラウンダーだ。「進化~人類英知の結晶!マジック4500年の歴史」(NHK BSプレミアム)など、さまざまなテレビ番組にも出演しているから、ご存知の方も多いだろう。

 授賞式では、このために来日したIMS会長のトニー・ハッシーニ氏が、トロフィーやメダルを直々にメイガスに手渡してあいさつ。「この賞の審査基準は、才能、ショーマンシップ、独創性、技量、そしてどんな状況でも人を楽しませることのできる最高の能力です。メイガスは若く、才能あるマジシャンであると同時に、マジックのクリエイターでもあります。IMSのメンバー3万7千人が認める、2018年最もクリエイティブなマジシャンとしてこの賞を授与します。おめでとう!」と祝福した。

 受賞の挨拶に立ったメイガスは、「マジックは、時間とお金とモチベーションがとにかく必要な芸能。なけなしの時間と予算、そしてモチベーションをかき集めて挑戦を続け、なんとかここまで来ることができました。応援してくださった皆さまのおかげです」と、受賞の喜びと苦労をかみしめるように語る。こみあげてくる感情を必死に抑えている様子がこちらにも伝わってくる。

メイガスは授賞式の最後にマジックを披露。
メイガスは授賞式の最後にマジックを披露。

 受賞式の終わりに、メイガスは驚きのマジックを披露してくれた。“目にも止まらぬ早業”マジックだ。自身は透明な箱の中に入り、アシスタントが外側から施錠。

箱の上にアシスタントが乗り、布を持ち上げてメイガスの入った箱と自分を覆ったかと思うと、次の瞬間、布が下に落ちて現れたのはメイガス。すみません、入れ替わりのあまりの早さに驚いて、その写真を撮るチャンスを逃しました。
箱の上にアシスタントが乗り、布を持ち上げてメイガスの入った箱と自分を覆ったかと思うと、次の瞬間、布が下に落ちて現れたのはメイガス。すみません、入れ替わりのあまりの早さに驚いて、その写真を撮るチャンスを逃しました。

 次にアシスタントは箱の上に乗り、大きな布で自身と箱を隠す。二人の姿が見えなくなったのはほんの一瞬、またたく間に布が取り払われたと思ったら、箱の上に乗っているのはメイガスで、箱の中に閉じ込められているのはアシスタントだ! 会場はどよめきに包まれる。しばし呆然と見とれていると、「あっ、しまった」と叫んだのは私。あっけにとられるあまり、マジック完成後の瞬間を撮るタイミングを逃してしまったのだ。“目にも止まらぬ早業”過ぎるよ~(涙)。

今回の受賞を弾みに、今後より一層の活躍が見込まれるメイガス。彼のマジックを前にしたなら、瞬きの間すら惜しいことが身に染みて分かった。もうメイガスからは目が離せない! いや、ホント。

 

 


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