謎の現象から縁起由来まで 語り継がれた奇怪譚を分析

d5875-1976-108957-0 妖怪ブームの昨今。江戸の奇怪譚集成、『定本 実録 大江戸奇怪草子 忘れられた神々』(天夢人・東京)が1月19日、刊行される。

 筆者の花房孝典は、江戸時代の30冊近くの版本を紐解きながら、さまざまな奇怪譚、滑稽譚、迷宮譚を集め、本書で現代人の心の琴線に触れる物語を精選・分析した。第一部では日本人に馴染み深い「狐狸」に焦点をあて、微笑ましい話を収載。第二部では常識では説明できない謎の現象、第三部では縁起由来にまつわる話と、それぞれ江戸時代の質素で信心深い庶民生活を彷彿とさせる伝承に迫っている。

 一読すると、まるで古老の話を聞いているようで、不思議な余韻が心の中に広がる。収録した話は98タイトル、百数十話にのぼる。歴史ファン、怪奇現象ファン、妖怪ファンにおすすめの1冊だ。価格は1,300円(税別)。


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