自然環境の守り手に! 「生物多様性アクション大賞」に建設業者

全員・jpg 「やめられない、とまらない♪」といえば、考案者をめぐって、最近訴訟沙汰が伝えられている「かっぱえびせん」だが、超大型公共工事もその仲間に入るだろう。

 古くは長良川河口堰(ぜき)。自社さ連立政権誕生で反対派の社会党議員が建設大臣となりゴーサインを出したのにはたまげたし、民主党政権下での前原誠司国交相の中止宣言から始まり、すったもんだの末に着工した八ッ場(やんば)ダム問題も記憶に新しい。直近では築地市場の豊洲移転問題。“小池劇場”は意外に早く幕を閉じ、部分的な修正はあるものの大本の計画は、結局元のさやに収まるそうだ。

 官庁発注の「公共工事」ではないが、超大型工事の超ホットな話題は、東京地検特捜部が捜査に乗り出した「夢のリニア」をめぐる大手ゼネコン入札事件だ。疑獄事件にでも発展すれば「政治不信」が頂点に達するのはもちろん、大手ゼネコンの変わらぬ「談合体質」への批判が再び火を噴くだろう。そうなれば建設業界全体のイメージダウンは避けられず、優れた技術を持つ真面目な建設業者がとばっちりを食うかもしれない。

 長良川河口堰以来、ダム工事を中心に、自然環境ヘの意識は官民双方でかなり変わった。その意味では元のさやに収まるにしても「すったもんだ」の過程は必要なことだったのかもしれない。環境にやさしい工法は入札上の評価ポイントになってきたし、長良川河口堰の魚道を通り鮎が何匹遡上(そじょう)したかが当時ニュースになるほど、世間の環境意識は高まりを見せていた。地域に根付いた地方の建設業者のうち、環境破壊のイメージを払拭(ふっしょく)すべく、環境保護に向けた技術革新や地元住民との協議など地道な努力を重ねてきたところは決して少なくない。

 このたび、生物多様性の保全や持続可能な社会作りに貢献する個人・団体を表彰する「生物多様性アクション大賞2017」(主催・国連生物多様性の10年日本委員会、12月8日受賞式典開催)で、「環境大臣賞」を受賞した加藤建設(愛知県海部郡蟹江町)はそんな建設業者の一つだろう。

環境大臣賞を受賞した加藤建設の関係者。
環境大臣賞を受賞した加藤建設の関係者。

 社員の約半数がビオトープ管理士資格を取得するなど、自然環境に配慮した建設工事を実現するための対策・工夫を全社一丸となって検討・提案・実施している取り組みが評価された。現場の技術者だけでなく営業社員も環境保護のアイデアを出しているという。主催者は「環境保護を含んだ工事計画を提案できる建設業者として、業界を率いる存在になってほしい」とコメントした。

 生物多様性アクション大賞は今年で5回目。今年は全国から116件の応募があった。この中かから優秀賞5団体が選ばれ、うち2団体がそれぞれ環境大臣賞、農林水産大臣賞に輝いた。

 環境大臣賞は先に述べた加藤建設が受賞。農林水産大臣賞は、自然や生き物に関心のある人たちで作るネットワーク「北九州・魚部(ぎょぶ)」(福岡県北九州市)が受賞。12万人を集めた「ヒメドロムシ・ゲンゴロウ展」(2017年夏)の開催や発行する雑誌「ぎょぶる」での魚や自然について広く発信する内容が評価された。

農林水産大臣賞を受賞した北九州・魚部のメンバー。
農林水産大臣賞を受賞した北九州・魚部のメンバー。

 そのほかの優秀賞受賞者は次の皆さん。いずれも自然や生き物への愛情あふれる個性的な活動が光る。 ▽石巻市立大原小学校(宮城県石巻市)―子どもたちによるカキの養殖体験活動。 ▽とくしま生物多様性リーダーチーム(徳島県徳島市)―勝浦川をフィールドに生物多様性を理解し行動する人材を育成。 ▽特定非営利活動法人つくしん棒(岐阜県郡上市)―子どもたちが地元の木材を使用し、学習机の保護天板を作る取り組み。


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