マスコット投票に緊張感と喜び 小学生が選出、20年東京オリパラ

 2020年東京オリンピック・パラリンピックのマスコット投票が全国の小学 校で始まったが、クラスでの討議と投票を公開する授業が12月18日、作家の故・寺山修司の母校、青森県 三沢市立古間木小学校で行われた。当日は同時に、2016年リオデジャネイ ロ大会の閉会式でパエス・リオ市長から小池百合子東京都知事に引き継がれたオ リンピック旗、パラリンピック旗が全国を回るフラッグツアーの引き継ぎイベン トも行われ、子どもたちに2020年大会に対する関心が一気に高まった。

フラッグツアー引き継ぎ式でオリンピック旗をつないだ右から種市三沢市長、 附田君、渡辺さん
フラッグツアー引き継ぎ式でオリンピック旗をつないだ右から種市三沢市長、
附田君、渡辺さん

 引き継ぎイベントでは、オリンピック旗が1988年ソウル・オリンピック、 1992年バルセロナ・オリンピックに男子卓球の代表として連続出場した渡辺 武弘さん(56)=現中部大学准教授=から、種市一正三沢市長に、市長から同 小6年の附田理来君に手渡された。パラリンピック旗は東京大会組織委員会の小林洋行広報局事業部部長から吉田健三沢市教育長に、教育長から同小5年の泉山 うららさんに引き継がれた。続いて講演した渡辺さんが自身の体験を踏まえ「勉 強と同時にスポーツもやろう。私は卓球のおかげで世界30カ国に出掛けること ができ、いろいろな経験を積めた。バルセロナ大会はアジア予選で敗れたが、棄権した国が出たため、本大会に出場できた。何事も諦めずにやろう」と話した。

パラリンピック旗をつないだ右から吉田三沢市教育長、泉山さん、小林組織委 部長
パラリンピック旗をつないだ右から吉田三沢市教育長、泉山さん、小林組織委
部長

 続いて渡辺さんが講師になり卓球教室が開かれた。渡辺さんが子どもたちの手 を取り、フォアハンドの打ち方を指導。うまく当たってピンポン球が相手コート に入ると、拍手が起き、渡辺さんが模範演技でスマッシュを決めると、大きな歓 声が挙がった。

渡辺さんの指導で、車いすの生徒も笑顔で卓球をプレー
渡辺さんの指導で、車いすの生徒も笑顔で卓球をプレー

 最後は6年生(1クラス)を対象にしたマスコット投票の授業。まず担任の先生がオリピックの理念やパラリンピックが目指す「共生社会」の意味を説明。マスコットには「オリパラの心」「日本らしさ」「親しみやすさ」の思いが込めら れていることを理解させた。手順を説明した後、三沢市がオリンピックやパラリンピックと無関係ではないことを示す例として、カナダの車いすラグビーチーム からの手紙を紹介した。カナダチームは今後、三沢市国際交流スポーツセンター などを活用し三沢市を日本でのキャンプ地にすることを決めており「三沢を訪れ ることを楽しみにしている」と伝えてきた。三沢市は11月に、東京オリンピッ ク・パラリンピックを機に、障害のある選手との交流をまちづくりに生かす全国 6自治体だけの「共生社会ホストタウン」に選ばれている。

グループごとに推薦する案を決め理由を箇条書きにする
グループごとに推薦する案を決め理由を箇条書きにする

 この後、子どもたちはグループに分かれ、3案のうち、どれを推すかを討議。 意見がまとまると、なぜその案を推薦するのか理由を箇条書きにして発表した。(ア)はオリンピックが白と青で伝統と未来が一つになった温故知新なキャラク ターで、パラリンピックは白と桃色のクールなキャラクター。(イ)は、オリが 白と赤の招き猫やキツネをイメージし、パラは白と薄い青の狛犬をイメージ。(ウ)は、オリが白と赤と黄色を使いキツネに勾玉をあしらい、パラは赤と白と 黄色でタヌキをイメージしている。(ア)を推すグループは、サクラのイメージ がある、市松模様が入っている、格好がよくヒーローみたい、ポーズがいい、と いったことが理由だった。(イ)を推すグループは、体型がすっきりして運動が 上手そう、オリは日本の国旗と同じ色使いがいい、パラは両手を広げ世界と仲良 くできそう、というのが理由。(ウ)を推すグループは、キツネとタヌキが日本 らしい、歌舞伎の雰囲気があり外国人が好みそう、ゆるキャラみたい、といったことが理由だった。最後に全員で投票。古間木小6年クラスの推薦は(ウ)に決 まった。

推薦理由をグループ代表が説明
推薦理由をグループ代表が説明

 ウを支持した尾形佳記君は「自分たちの1票で決まると思うと緊張した。みん なの意見を聞くのも楽しかった」と話し、同じくウに投票した坂本涼夏さんは 「こんな重要なことを小学生が決めていいのかと思いましたが、オリンピックが 身近に感じられ興味が出てきました」とほっとした様子。マスコットは大会の貴 重な財産。投票した子どもたちは自分たちの意見が大事なことを決めるという緊 張感と同時に、参加することの喜びと意義も学んだようだ。三沢市は市内7小学 校で全校投票を目指している。

最後に各自が投票。真剣に考える生徒たち
最後に各自が投票。真剣に考える生徒たち

 小学生投票は学校ごとに事前登録が必要で、東京大会組織委員会に申し込む。 組織委によると、12月18日現在で全国の小学校約2万1000校のうち、半 数近くが登録を済ませている。投票締め切りは2018年2月22日で、それま で学校登録も受け付ける。

古間木小6年生クラスの推薦は(ウ)案=右端=に決定
古間木小6年生クラスの推薦は(ウ)案=右端=に決定

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