パラ金メダリスト招き義足体験授業 小学生、障がい者理解を深める

笑顔で義足歩行を指導
笑顔で義足歩行を指導

 株式会社LIXIL(本社・東京都)は、今年の世界パラ陸上の金メダリスト、 ジャリッド・ウォレス選手(米国=25歳)を招き、小学生に義足体験をしても らう「ユニバーサル・ラン〈スポーツ義足体験授業〉」を11月22日、東京都 江戸川区の上小岩第二小学校で開いた。このプログラムは、今年4月から首都圏 の小中学校を対象に展開している体験型授業で、東京2020オリンピック・パ ラリンピック組織委員会による、公認教育プログラムに認定されている。今回が 39校目。江戸川第二小では6年生48人が授業を受け、これまでの延べ体験者 は2832人(LIXIL社調べ)に上る。

 上小岩第二小では、まず子どもたちが義足を体験。危険がないようにマットが 敷かれた上を歩いた。なかなかリズムがつかめず、最初はそろりそろりとゆっく りだったが、タイミングをつかむとはねるように小走りになる子もいた。ウォレ ス選手も笑顔で指導した。

こうやって跳ぶんだよと実演する
こうやって跳ぶんだよと実演する

 後半は「ユニバーサルデザイン」を学ぶ座学で、バリアフリーの考え方や義足 についての知識、脚を切断するに至った理由などについて一緒に考えた。義足に は①日常用②競技用③ロボット―の3種類があり、日常用はチタンやカーボン製 で価格は数千円から数十万円するという。ウォレス選手は約100万円の義足を 使っていると話すと、子どもたちから「おう」と驚きの声が。競技用はカーボン 製で30万円から50万円くらいする。ロボットは電池とモーターを内蔵し、足 首や膝が曲がるように作られている。価格は100万円から150万円。

子どもたちに義足を付けてみせるウォレス選手
子どもたちに義足を付けてみせるウォレス選手

 脚を切断する理由は①事故②病気③生まれつき④地雷⑤戦争―などが原因で、 日本の子どもたちには地雷、戦争という部分が理解しがたい理由だ。脚を切断し た人は世界で約2000万人といわれ、日本では約6万人。義足を使用していて も靴を履き、長ズボンを着用していれば、ほとんど分からない。

接合部が真空になり絶対外れないと、児童に引っ張らせる
接合部が真空になり絶対外れないと、児童に引っ張らせる

 ウォレス選手は組織内の圧力が高まって筋肉や神経で血行障害が起こり、組織 が壊死する「コンパートメント症候群」で20歳の時に右の下腿部を切断した。 元々陸上競技をしていたこともあり、手術の3カ月後には義足を付けて走ったと いう。パラ陸上を初めて1年半後には短距離で国際大会に出場するようになり、 今年はロンドンで開催された世界パラ陸上の200メートルで優勝した。100 メートルのベストタイムは「10秒71」と話すと、子どもたちから「すごい」 と歓声が挙がった。

 座学では、パラアスリートと健常者の記録が接近している現状から「両足とも 義足の方が有利ではないか」といった、かなり難しいテーマについても議論し、 ウォレス選手は「義足を付ければ誰でも速く走れるわけではない。慣れるための 練習や努力が必要。片足だけ義足というのはバランスを取るのが難しい。両足と も義足の場合、跳ぶように走るので中距離では有利かもしれない」と自分の意見 を披露した。  こういった体験授業は初めてというウォレス選手は終了後「すごく楽しかった。 米国では大会のチケットを子どもたちに配布して観戦してもらうけど、体験型の イベントもやってみたい」と何かを感じ取った様子。また20年の東京パラリン ピック出場にも意欲的で「金メダルを狙っている」と力強く宣言した。

座学を終え体験授業参加者と記念撮影
座学を終え体験授業参加者と記念撮影

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