世界一のタイと手に汗握る接戦 着実に実力アップ、ボッチャの日本

閉会式で勢ぞろいした英国、日本、タイの選手団
閉会式で勢ぞろいした英国、日本、タイの選手団

 昨年のリオデジャネイロ・パラリンピックで日本が銀メダルを獲得したボッチャ の国際競技会が11月18、19の両日、東京都武蔵野市の武蔵野総合体育館で 開かれた。タイ、英国の選手を招いた東日本大震災復興支援「2017ジャパン パラ ボッチャ競技大会」で、メダル獲得で注目度が高まったこともあり、2日 間で約1000人の来場者があった。選手たちも「多くの人に見られての大会は 緊張感があり、楽しかった」と感想を口にした。

 リオ大会では、日本がチーム戦(4人)で決勝に進出。連覇を狙ったタイに敗 れたものの、この競技の認知度は一気に高まった。今回、そのタイを招いての開 催。18日の対戦は大差で敗れたが、19日は一進一退の攻防でタイブレーク (延長)に。最後は銀メダリストでもあるエース、広瀬隆喜の絶妙の1投が効い て、日本が競り勝った。会場のMCは、パラリンピックでも見られないような手 に汗握る接戦と興奮気味に紹介。観客も固唾をのんで一時間半を超える戦いに見 入った。

注目度が高まり多くの人が観戦
注目度が高まり多くの人が観戦

 ボッチャは障がいの程度に応じて4つのクラスに分かれ、クラス別の個人戦と ペア、チームの6カテゴリーで争う。ジャックボールと呼ばれる白い球を最初に 投じ、その後の投球で、よりジャックボールに近い球が何球あるかで競う。ちょ うど、カーリングの室内版に近いイメージだ。単に近づけるだけでなく、相手の 球をブロックしたり、ジャックボールの位置そのものをずらしたりと、駆け引き、 展開の読み、投球術とさまざまな要素が求められる。

重い障がいのクラスではトイのような用具を使用
重い障がいのクラスではトイのような用具を使用
青と赤の球、どちらが近いか審判は道具を使って測定
青と赤の球、どちらが近いか審判は道具を使って測定

 今回来日したタイのサムリット・コッシラー監督によると、タイのボッチャの 選手は全国で80人から90人くらいだが、トップクラスは国の援助で競技に専 念できる環境が与えられ、1日6時間、週に6日練習するという。一方、国内に 約200人の競技者がいる日本も、2020年東京パラリンピック開催に向け、 強化にかなりの補助が出ているとはいえ、差は大きい。今年、日本はチーム戦で タイと4回対戦し2勝2敗。確実に力は近づいている。

リオの銀メダリストで日本のエース広瀬(中央右)
リオの銀メダリストで日本のエース広瀬(中央右)

 リオのメンバーでもあるチーム主将の杉村英孝は「タイには歯が立たないとい うイメージがあったが、今年は2勝できた。ただ、ミスをすると、タイはすかさ ず突いてくる。まだまだ、個人個人がスキルを上げる必要がある」と気を引き締 めた。広瀬も「東京では金メダルを取りたい。タイとのレベルの違いは確認でき た」と手応えを話した。日本チームの河合俊次総監督は、タイの戦術、技術を分 析するのに十分なデータが得られたことを今大会の収穫とし、チームのレベルは 着実にアップしていると認めた。ただ、個人戦で結果が出ていないことを20年 に向けての課題として挙げ、「国の施策を含め、ボッチャの普及のために東京大 会以降もにらんで強化を図っていきたい」と長期展望を示した。


K.K. Kyodo News Facebookページ

ニュース解説特集や映像レポート、エンタメ情報、各種イベント案内や開催報告などがご覧いただけます。

第97回天皇杯 トピックス

決勝の結果(1月1日開催)

セレッソ大阪    2-1    横浜F・マリノス

ふるさと発見 新聞社の本
DRIVE & LOVE
11月11日はいただきますの日
野球知識検定
キャッチボールクラシック
共同通信社バナー競輪
このページのトップへ