「億」ってやっぱりインパクトあるよね! 累計売り上げが億単位のベストセラーからわかることとは?

 問題です。世界中に男は何人いるでしょう? 答えは35億5000万人!と答える人が多そうだが、国連の2015年の推計値を見ると37億人以上。どっちにしても世界中には数え切れないほどの男がいる。

 37億人もいるんだから、元カレのことは忘れて新しい恋に踏み出そう!…って実際に見つかるかどうかはさておき、何だか妙に説得力があるのは、「億」という単位のインパクトのせいかもしれない。「万」だとお金の単位をはじめ日常に結構あふれているし、「兆」になると大き過ぎて想像がつかない。

 「億」のインパクトを実感する場面は多々あるが、「累計発売数○億個!」なんて発表された商品は、「全米が泣いた」どころではないずっしり感を伴って迫ってくる。そこで最近「売上○億個」を達成したベストセラーの背景を調べてみた。

●本田技研工業のスーパーカブ(1億台)

スーパーカブ110
スーパーカブ110

 今年、世界中の生産累計台数が1億台を越えると発表しているのは、本田技研工業の「スーパーカブ」シリーズ。オートバイの代名詞ともいえるスーパーカブは、同社の創業者であり社長でもあった本田宗一郎氏が中心となり開発された。1958年の発売以来ロングセラーモデルとして愛され、現在まで数次にわたって改良が加えられてはいるが、タンクのレイアウトなどの基本パッケージは変わっていない。

 エンジン付きの乗り物として生産台数が累計1億台を超えるのは世界で初めて(同社調べ)。その人気の理由はというと、丈夫さ、燃費の良さ、荷物をたくさん積めることなど、何といっても実用性の高さにある。同社広報部に聞くと「タイヤやタンクのレイアウト、泥よけがついているなど基本的な部分は変わっていませんが、例えば若者に向けて乗りやすいサイズの『リトルカブ』を作るなど、時代に合わせて変えている部分もあります」とのこと。

 CMには2015年から現在、人気グループ「ゴールデンボンバー」を起用。今年は「原チャであそびつくせ!」というキャンペーンをウェブサイトなどで展開中だ。1億台突破に続き来年はスーパーカブシリーズ60周年ということで、さらなる企画を準備中だそうだ。

●パイロットコーポレーションのフリクション(20億本)

フリクションボールノック 10周年記念バージョン
フリクションボールノック 10周年記念バージョン

 今年6月、世界100カ国以上で累計20億本を販売したと発表されたのが、パイロットコーポレーションの“消せるボールペン”「フリクション」シリーズ。ボールペンのようにはっきりした発色なのに、ペンの頭についているラバー部分でこすれば書いた文字が消えるという手軽さが人気の筆記具だ。2006年にヨーロッパ、07年に日本で販売を開始、今ではマーカーやスタンプ、色鉛筆などさまざまな製品を展開している。

 ベストセラーになった要因は?と尋ねると「インキで書いた文字が消せるということに尽きます」と答えるのは同社営業企画部の田中さん。「消せるボールペンという商品は以前から存在していましたが、筆跡が頼りなく、ビジネスで使っていただけるようなものではありませんでした。しかし、30年ほど前に開発していた“熱で変色するインク”を、新たに確立した粒子を非常に小さくする技術と組み合わせることでフリクションが生まれました(同前)」。ちなみに日本以外によく売れている国は、先行して発売されたヨーロッパ。万年筆発祥の地でもあるせいか、文字を書く道具としてシャープペンシルや鉛筆を使わない国があるためだそうだ。

●サントリーの金麦(100億本)

サントリー金麦「おいしい新米がやってくる」キャンペーン
サントリー金麦「おいしい新米がやってくる」キャンペーン

 飲料では、100億本という気の遠くなりそうな本数を売り上げた商品がいくつかある。今年8月29日の出荷でブランド累計販売100億本を突破したのは、サントリーの第三のビール「金麦」。発売は2007年で、10年で100億本を達成したのは同社のブランドの中では最も速い。

 金麦で印象的なのは女優・檀れいが出演する表情豊かなテレビCM。05年に宝塚歌劇団を退団し、06年に山田洋次監督作品の『武士の一分』で映画初出演を果たした檀を、同社は発売開始時からCMに起用した。同社広報部によると、「他のビール類ではハレの日に仲間と豪華な食事を楽しむシーンを提案することが多いですが、金麦は“毎日の幸せな食卓に寄り添う”、つまり、大切な人との日常の食卓で飲んでいただきたいと考えていました。檀さんは、そんな金麦の世界観にぴったりの人だったので、10年間ずっとご登場いただいています」。CMの場面として季節感のある食材と、お花見や花火のような季節感のある日本的な日常の出来事が組み合わされているのも、同様の理由によるものとか。その一環として、9月からは47都道府県の新米と、梅干しやねぎみそなどの“ごはんのおとも”がセットで当たるキャンペーン「おいしい新米がやってくる」も実施している。

 ほかにも、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」が累計発行部数1億冊を達成していたり(16年12月)、東京ディズニーランドと東京ディズニーシー合計の入園者が累計7億人に達していたり(17年7月)と、「売上○億個」は長い期間、多くの人に愛されなければ達成不可能な数字だということがわかる。

 全世界37億の男に夢をはせるも良いが、まずは一人一人に愛される作業を積み重ねることが大切なのかも・・・。


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