静寂の中で鈴の音に懸ける ゴールボールのジャパンパラ、千葉市で開催

静寂の中で鈴の音を頼りにプレーを展開
静寂の中で鈴の音を頼りにプレーを展開

 視覚障害者が鈴の入ったボールを相手ゴールに入れて競うゴールボールの、2017年ジャパンパラ ゴールボール競技大会が8月4日から千葉市の千葉ポートアリーナで開かれている。女子ゴールボールは、2012年のロンドン・パラリンピックで金メダルを獲得するなど日本の得意種目だが、昨年のリオデジャネイロ大会では中国に敗れベスト8に終わった。20年の東京大会に向け再スタートを切った日本にとって大事な大会だ。

 今回は世界ランク5位のカナダを筆頭に、6位の日本、23位のギリシャ、30位の韓国が参加。2回戦総当たりの予選リーグの後、6日に上位2チームが決勝、下位2チームが3位決定戦を行う。日本はこの後、8月21日からタイのバンコクで開かれるアジア・パシフィック選手権に出場する。同選手権には世界ランク1位の中国も参加するため、ジャパンパラでしっかりチーム状態を上げていく構えだ。現在の女子日本代表チームには、昨年のリオデジャネイロ代表5選手(1チーム6人)が残り、若手、ベテランのバランスが取れた構成になっている。市川喬一ヘッドコーチは「ジャパンパラは選手の状態を確認するのが目的で、積極的に選手を入れ替えて戦う」という。

重さ1・25キロのボールを全身を使って投球
重さ1・25キロのボールを全身を使って投球

 試合は1チーム3人ずつで、12分ハーフで行われる。コートは18メートル×9メートル、ゴールの大きさは幅9メートルで高さ1・3メートル。ボールの重さは1・25キロでバスケットボールの約2倍。プレーに難しいルールはなく、初めて見る人もすぐ理解できる親しみやすい競技だ。ただ、アイシェード(目隠し)を装着し、完全に見えない状態でプレーしていることを考えると、ゴール目がけての投球(シュート)や、俊敏に体を動かして投球を防ぐ守備には驚かされる。また、まるで目が見えているかのように声を掛け合って、相手のすきを教えたり、自分たちのコンビネーションを確認したりする。選手は鈴の音が判断基準になるため、プレー中は観客も静寂が求められ、審判の「Quiet Please(静粛に)」のコールからプレーが始まる。

かがんだ姿勢から素早く体を伸ばして防御する
かがんだ姿勢から素早く体を伸ばして防御する

 東京大会でゴールボールは、千葉市の幕張メッセが会場になる。障害者との共生社会を目指し、身障者スポーツの普及、発展に力を入れている千葉市は、毎年のように身障者スポーツの大会に会場を提供している。今回も小学生が応援に駆けつけ、競技のみならず英語のアナウンスで試合が進んでいく状況を興味津々の様子で見守っていた。

 


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