あれあれ、何だっけ? アレアレ症候群対策

10367007697 年齢のせい、といいたいが、そうもいっていられない記憶の欠落。「あれあれ、ほら何だっけ?」「なんていうんだっけ?」「顔は分かるけど、何て名前の俳優だっけ?」。喉元まで出かかっているのに、アウトプットに失敗する。そんな物忘れ経験のある人は8割にのぼることが、「記憶力に関する調査」(ネオマーケティング)で分かった。

 人の名前や漢字が思い出せない、という経験は珍しくないようで、横浜新都市脳神経外科病院 内科認知症診断センター部長の眞鍋雄太氏によると、イメージは頭の中に浮かぶのに、該当する言葉が出てこない現象、つまり「アレアレ症候群」は広がっているのだそうだ。医薬品原料・健康食品素材などの研究を行うタマ生化学(東京)が、この「アレアレ症候群」対策として、思い出す力に着目、眞鍋氏監修の物忘れ対策を紹介してくれている。

 それによると、記憶は、物事を覚える「記銘」、脳に保存する「保持」、思い出す「想起」という3つの過程から成り立っている。この三行程が終了するまでのどこかで処理がうまくいかないと、私たちは“アレアレ症候群”に陥ってしまう。そこで、“アレアレ”回避の方法その一は、対象課題に興味関心を持ち、注意を集中して意識すること。そして関連事項を塊(チャンク)として記銘および保持することがポイントだそうだ。

 たとえば、俳優の名前なら、記号としての名前だけでなく、「Aさんは、月曜日の午後9時から放送された〇〇というドラマの主演俳優で、よくBさんと共演していて、刑事役が多く、ストーリーは・・・」といった具合に、関連する内容チャンクで記憶すると、案外“アレアレ”には陥らないのだという。関連する情報が多いということは、「A」を探り出す手掛かりもまた多いということで、手掛かりが多ければ、思い出すチャンスも増えるというわけだ。

 また、学生時代のテスト前同様、インプットとアウトプットを繰り返し行い、シナプスを増強すること。すぐにスマホなどで調べないで、思い出せないことについて、これを含むチャンクを連想、想起する。その上で、想起できたチャンクを解きほぐし、課題内容を思い出す。こうした「記憶」を鍛えるトレーニングは、“アレアレ症候群”を回避する上で重要な手法だという。


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