【パリ発列車の旅】3 紆余曲折の歴史と豊かな文化

メルシエール通りから見た大聖堂の正面
メルシエール通りから見た大聖堂の正面

 苦難の道を歩む半面、豊かな文化を育む国境の町。仏グラン・テスト地域圏、ストラスブールもそんな町だ。旧市街の中心になっている大聖堂自体、1015年にロマネスク様式で建築が始まり、最終的にゴシック建築の代表となった“紆余曲折”のシンボル。第二次大戦時にも、ドイツ側、フランス側双方が象徴として奪い合った至宝だ。

前方のロマネスク様式のクワイヤとゴシック様式の融合
前方のロマネスク様式のクワイヤとゴシック様式の融合

 ストラスブール大聖堂の尖塔の高さは142メートル。正面のメルシエール通り (rue Mercière)から撮影しても、全景が収まらない大きさだ。特徴的な赤茶色のファサードは、近くのヴォージュ山脈から切り出した砂岩の色。繊細な彫刻に多くの人が目を奪われる。1318年に完成したバラ窓は直径12メートルだ。中に入ると、前方のクワイアはロマネスク、身廊や楽廊はゴシック様式。4,000枚以上といわれるステンドグラスも、戦争中にドイツ軍が一部を持ち去り、戦後返還されるという運命をたどっている。

大聖堂内のステンドグラス
大聖堂内のステンドグラス

 見どころの一つは、聖堂内にある世界最大の「天文時計」。16世紀中頃に造られたもので、毎日12時半になると、十二使徒の機械人形がキリストの前を通り過ぎる仕掛け時計だ。

天文時計
天文時計

 美術館や博物館も多いが、町の歴史をゆっくりたどるなら「歴史博物館」へ。神聖ローマ帝国時代から、プロテスタントを受け入れたルネッサンス期、そして普仏戦争でドイツ領に、第一次大戦でフランス領に、第二次大戦中に再びドイツ領に、そして連合国が奪還してフランスに戻り、ヨーロッパの歴史を象徴する町として欧州議会本会議場が置かれた現代までの変遷を追うことができる。

ラ・マルセイエーズを初めて歌った場面
ラ・マルセイエーズを初めて歌った場面
木製の杭
木製の杭

 また、活版印刷を発明したグーテンベルクの展示や、現在のフランス国歌、ラ・マルセイエーズを、ストラスブール駐在のフランス人将校ルージェが市長邸で初めて歌った様子を描いた絵画、湿地帯だったこの地域で建造物を建てる際に地中深く打ち込まれた杭などを見ることもできるし、中世の甲冑や兜を自分で“試着”できる場所もある。

 “試着”できる中世の兜
“試着”できる中世の兜

 中世、ルネサンスの旧市街から国境付近まで行くのも簡単だ。街の中心部から出ているトラムのD線に乗り、Port du Rhinで降りれば、国境のライン川が目の前だ。

国境付近まで行くトラム
国境付近まで行くトラム

 


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