美容サービス業に見る インバウンド対策

10367005060コト消費にトレンドが変わりつつあるインバウンド消費

 2016年に日本を訪れた外国人観光客(以下「訪日外国人観光客」)は約2400万人に上り、今後も増加が見込まれています。訪日外国人観光客の増加に伴い、インバウンド市場も拡大し、さまざまな業界で外国人観光客を取り込む動きが活発になっています。

 また、最近のインバウンド市場はブランド品や電化製品などの「モノ消費」から、日本特有のサービスや体験などの「コト消費」へとトレンドが変わってきています。最近の訪日外国人観光客の主な特徴は次の通りです。

・訪日外国人観光客の約60%がリピーターである
・富裕層だけでなく中間層の訪日が増えている

 コト消費は、日本ならではの体験を楽しむもので、日本の伝統文化の体験や、スポーツ観戦などさまざまな領域に及びます。

 その1つとして近年注目されているのが美容サービスの体験です。日本製の化粧品が人気のお土産品になっているように、日本の美容商品・サービスに関心を持っている訪日外国人観光客は少なくありません。

 来日経験のある中国・台湾・韓国・香港の20~49歳を対象に行った調査では、約半数の女性が美容サロンの利用に関心があるようです(ホットペッパービューティーアカデミー「インバウンド美容に関する調査(2015年8月調査)」)。

 また、ホットペッパービューティーアカデミーによると、美容に関して憧れる国の第1位に日本が選ばれており、品質や技術、日本のブランドに対する信頼感といった項目がアジア女性に支持されているようです。

 

美容サービス業における訪日外国人観光客への対応

 

 新たに訪日外国人観光客を呼び込もうと考えたとしても、何に取り組んだらよいのか、迷うことも多いのではないでしょうか。ここでは、美容サービス業者が取り組める外国人観光客への主な対応策を紹介します。

1)ウェブサイトの外国語表記や、接客に関する外国語対応

 訪日外国人観光客にサービスを展開するためには、ウェブサイトの外国語表記や、来店予約を受け付けるフォームの整備は欠かせません。

 また、スタッフに対して語学研修を定期的に実施し、接客時に生かしている美容サロンなどもあります。しかし、ウェブサイトや予約フォームの整備、語学研修などは費用の負担も大きいので、個人経営の美容サロンなどでは対応が難しいかもしれません。

 より簡単な方法として、会話アプリの導入や、指さし会話表の利用があります。会話アプリは日常よく使う会話表現が音声や文字で収録されていて、手軽な料金で導入できます。

2)近隣のホテル(コンシェルジュ)との連携

 訪日外国人観光客に自店を知ってもらう取り組みの1つとして、ホテルのコンシェルジュとの連携があります。

 ホテルのコンシェルジュは、宿泊客から近隣で英語対応ができる美容院などについて質問されることがあるものの、すぐに紹介できる店舗などの情報が不足していることが少なくないようです。ホテル側にとってもこうした情報が得られれば、訪日外国人観光客の満足度が高められるといったメリットがあります。そのため、積極的に近隣のホテルなどに自店の存在をアピールするなどの取り組みが必要です。

 3)ムスリマ対応

 イスラム教徒(ムスリム)の多いマレーシア・インドネシアなどの国々の人々も、日本に多く訪れています。こうしたムスリムへの対応によって、他店との差別化を図ることができます。特に、ムスリムの女性=ムスリマは宗教上の理由から、「髪を人目に触れないようにする」「カットやサービスの施術を担当するのは、女性スタッフでなければならない」などの制約があります。

 たとえば千葉市と千葉美容事業協同組合は協力して、千葉市内の一部の美容院でムスリマ対応をとっています。女性スタッフによるカットや、ハラール認証(注)を得ているシャンプー・トリートメントの使用、個室(もしくはカーテンや間仕切りの設置、店内レイアウト変更など)での対応、礼拝スペースの設置、英語メニューなどに対応しています。

こうしたムスリマ対応は、訪日外国人観光客だけでなく、日本在住の留学生などのニーズも取り込んでいるようです。

(注)ハラール認証とは、ムスリムにとって利用が許されていることを示す認証制度です。

 

 筆者:日本情報マート
経営者の意思決定に役立つ情報を発信。金融機関にも提供。
また年間200件を超える市場調査も実施。
http://www.jim.jp/

 


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