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生後59日の息子と国会登院

生後59日の息子を乳母車に乗せて登院した龍議員(聯合=共同)

 韓国で与党系の基本所得党の龍慧仁議員が7月5日、出産後初めて、生後59日の息子を乳母車に乗せて国会に登院した。

 龍議員は乳母車に乗せた息子とともに金相姫国会副議長(与党「共に民主党」所属、女性)と会った後、赤ん坊を抱きながら記者懇談会を開いた。龍議員は「授乳が必要な生後24カ月以内の幼児とともに議場を出入りできるよう国会法の一部改正を副議長にお願いした」と述べた。

 龍議員は「法改正には任期中に出産した議員の議場活動を支援する意味がある」とし「国会法が改正されることで、国会議員はもちろん、地方女性議員も出産・育児と議場活動を並行してできる支援制度が拡大されることを願う」と述べた。

 龍議員は「妊娠、出産、育児に対する負担が低出産の原因だ。公的な支援を増やし、性平等の共助システムをつくらなければ、低出産問題も解決できない」と訴えた。韓国の国会法第151条(会議場出入りの制限)は、国会会議場に議員や首相、閣僚または政府委員、その他議案審理に必要と認めた人以外は出入りができないとされおり、議員の赤ちゃんは国会会議場に入れない。

 韓国国会では議員任期中に出産した女性議員は第19代国会の民主統合党所属の張ハナ議員、第20代国会の自由韓国党所属の申普羅議員に次いで3人目。申普羅議員が2018年に出産した際に、同じような法改正を発議したが任期満了で廃棄となった。龍議員は他の議員61人とともに今年5月17日に法改正を発議した。

 米国議会では2018年4月に生後1年未満の赤ちゃんを議員が同伴できるよう法規定を変えた。これにより、民主党のタミー・ダックワース上院議員が同4月19日、生後10日の赤ちゃんを抱いて開会中の米上院に初めて入った。アジア系米国人で元軍人のダックワース議員は従軍中のイラクで副操縦士として乗っていたヘリコプターが銃撃されて両足を失った。車椅子で赤ちゃんを抱いて登院し、当時のトランプ大統領の人事案に反対票を投じた。

 金相姫国会副議長は「国会法改正が速やかに処理されることを期待している」と述べた。

 しかし、龍議員に批判的な声も出ている。特に新型コロナ感染が拡大する中で、免疫力が弱く、マスクを付けることも難しい赤ちゃんを国会に連れて行ったことに批判が出た。

 一方、国会本会議場に昨年8月にピンクのワンピースで登場して話題になった左派政党、正義党の柳好貞議員は6月16日、国会議事堂前で行われたタトゥーの合法化を求める集会に背中が大きく開いた紫色のドレスを着て登場し、紫色のタトゥー(ステッカー)の入った自身の背中を見せた。柳議員は「30年前の大法官(最高裁判事)たちの閉ざされた考え方は2021年の大韓民国の基準には古い。タトゥーはその人の『ルックス』だ」と合法化を訴えた。

 柳議員は6月23日には国会本会議場に黄色のラウンドTシャツにつなぎの「オーバーオール」という姿で現れた。本人は「活動するのに楽で別に意味はない」と気にしていないが、韓国メディアは「また。破局ファッション」と報じた。韓国の女性議員は元気だ。

 ジャーナリスト 平井 久志

 

(KyodoWeekly7月26日号から転載) 

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