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阿部寛「正しい親なんていうのは多分ないと思う」 「たまにおやじが言う意見は、大事にしてきました」

(左から)瀬々敬久監督、安田顕、阿部寛、北村匠海、杏、大島優子 (C)エンタメOVO

 映画『とんび』初日舞台あいさつが8日、東京都内で行われ、出演者の阿部寛、北村匠海、杏、安田顕、大島優子と瀬々敬久監督が登壇した。

 本作は、親子の絆を描いた重松清氏のベストセラー小説を映画化。阿部と北村が親子を演じた。

 不器用な父親・ヤスを演じた阿部は「正しい親なんていうのは多分ないと思うんです。その都度その都度、悩んで失敗して、自分を責めて…。そういうふうに人間は生きていく。だから正しさを押し付けるのでなく、とにかく優しさを持って、一生懸命愛情を持って、人に接する。それが大事なことだと思います」と熱いメッセージを送った。

 また、新年度にちなみ「自分の背中を押してくれた言葉」を聞かれたキャストたち。

 3人兄弟の末っ子だという阿部は「この世界に入るとき、おやじに相談したら、『一番下だから、失敗してもいいから、とりあえずやってみろ』と言われて、それもきっかになりました。普段、あまりおやじとしゃべる方ではなかったのですが、たまにおやじが言う意見は、大事にしてきました」としみじみ振り返った。

 北村は「映画などで、初めてのことに挑戦しなければいけないとき、役者仲間との何げない会話で、『初めてというのは皆が絶対に経験するもの。しかも1回しかないんだ』と聞いて『なんだ、それめちゃ楽しいじゃん』ってハッとなったんです」とエピソードを披露。

 それは二十歳ぐらいのときだったそうで、「そこから緊張よりもワクワクするようになりました。この前も初めて舞台をやったのですが、楽しかったです」と笑顔を見せた。

 杏は「500年前とか千年前ぐらいに意識を飛ばします。歴史上のいろんなことに思いをはせると、その時代よりは結構恵まれているんじゃないかなとか、今自分が悩んでいることなんて、ちっぽけなことなのかなと思えたり…。逆に、今この瞬間も確実に歴史の一部になるのだと思うと、大切に生きようと思えます」と語った。

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