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【芸能コラム】クランクアップの現場で感じた作品を取り巻く数々の愛 「おんな城主 直虎」

「おんな城主 直虎」クランクアップの様子

 「愛を感じながら撮影することができて、とてもうれしく思っています」

 これは、主演の柴咲コウが10月11日、静岡県浜松市内でNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」のクランクアップを迎えた際にあいさつで語った言葉だ。季節外れの夏日となったこの日、全編の撮影を終えた柴咲は、多くのスタッフに囲まれた温かな雰囲気の中、共演者の市原隼人、小松和重らと共に花束贈呈とくす玉割りのセレモニーに臨んだ。当日は「まだ1年ぐらいできそう」という意気揚々としたコメントを中心に報道されたが、それとは別に印象的だったのは、取材に応じる柴咲が何度も「愛」という言葉を口にしたことだ。

 例えば、森下佳子の脚本の魅力を尋ねられ、「一人一人の思いをちゃんとくみ上げてくれるところに、“愛情”をすごく感じました」

 演じた井伊直虎という人物については「こういうふうに私は生きるべきだというものの根底に、“愛する心”というものがあって…」

 また、ファンの熱気をどう受け止めていたかという質問に対しては「SNSでかなり盛り上がっている印象を受けました。皆さん漫画を描いて下さったり、お手紙を書いて下さったり、“愛情”がすごく深い」と答えている。

 これらの発言からは、作品を取り巻く全方位的に愛を感じていた様子がうかがえる。冒頭の言葉は、その全てに対する思いを集約した一言とも受け取れる。

 しかもこの日、「愛」という言葉を使ったのは、柴咲だけではなかった。同時にクランクアップを迎えた山中崇(直虎が領主を務めた瀬戸村の百姓・八助役)はあいさつの際、次のように語った。

 「大河でこれだけお百姓さんのシーンがあった作品は過去にあったのだろうかというぐらい、普通に生きる庶民の人たちをすごく“愛”を持って描いて下さったので、本当に感謝しております」

 筆者は取材でほんの短い間、現場に滞在しただけだが、そのわずかな時間でこれだけ「愛」という言葉を耳にした。それは、この作品がどれほど多くの愛に包まれていたかを実感するひとときでもあった。

 振り返ってみれば、この物語にはたくさんの愛があふれていた。直虎を取り巻く井伊直親(三浦春馬)、小野政次(高橋一生)、龍雲丸(柳楽優弥)たちの愛。幼い虎松(寺田心)を守ろうとする井伊家の人々の愛…。直虎の母・祐椿尼を演じた財前直見も、かつて当サイトのインタビューで次のように語った。

 「森下さんの脚本にはいつも“愛”、つまり人を思いやる気持ちがあふれているんですよね」

 そんな作品に込められたあふれんばかりの愛はファンの心も動かし、その思いはSNSなどを通じてスタッフやキャストに伝わっていった。岡本幸江チーフプロデューサーの話によれば、城主になった直虎が領地経営に乗り出した5月ごろから、NHKに送られてくる応援メールや手紙も急増したという。

 今回取材して感じたのは、そうした数多くの愛に包まれた「おんな城主 直虎」は、この上なく幸せな作品になったのではないかということだ。そんなドラマのクランクアップを祝福するかのように、現場となった棚田では、快晴の空の下、一面を埋め尽くす稲穂が黄金色に輝いていた。この美しい風景をその一場面とした最終回もまた、愛にあふれたものとなるに違いない。その訪れに一抹の寂しさを覚えつつも、心に残るフィナーレとなることを期待して、残り少ない物語を見守っていきたい。(井上健一)


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