間宮祥太朗、変化し続けながら挑む俳優業 「今後は時代劇やロードムービーをやってみたい」【インタビュー】
間宮祥太朗が主演する連続ドラマW-30「ハスリンボーイ」(全8話)がWOWOWで放送・配信中だ。本作は裏社会の実情に詳しく、小説『半グレ』でも知られる編集者・ライターの草下シンヤ氏と、『東京闇虫』の漫画家・本田優貴氏による人気漫画が原作。東京・池袋の裏社会に足を踏み入れた大学生が、非合法なツールを扱う“道具屋”として生き抜く姿を描く新感覚のクライムサスペンス。
奨学金の返済負担を減らそうとして詐欺に遭い、その窮地を“ある道具屋”に救われたことから同じ道を引き継ぐ主人公の大学生・久保田タモツ役を演じる間宮に、作品の魅力や共演者とのエピソード、俳優としての今後の展望などを聞いた。
-本作の企画内容を聞いたときは、どんな気持ちでしたか。
WOWOW作品はエッジが効いていてビビッドな印象があったので、原作のテイストがWOWOWの印象とマッチしているなと思いました。原作はシンヤ先生が取材を重ねたリアリティーのあるストーリーに、漫画としてのコミカルな部分や強いキャラクター性が乗っていて、エンタメとしても楽しめますし、シンプルに面白い作品になると思いました。
-タモツ役をどのように捉えて演じましたか。物語の魅力も教えてください。
タモツは土壇場で火事場の馬鹿力のような発想力と柔軟性を発揮する、そして追い込まれたときのあがきが裏社会で生きる人たちの心のどこかに刺さっていくような主人公で、無自覚に人に影響を与えている人物だと思います。奨学金の返済に追われる大学生という平凡な主人公が裏社会に入っていく物語なので、日常的ではない物事が起こっても、タモツが主人公であることによって、見ている方が親近感を持ったり共感できる部分が多いと思います。タモツを通じて追体験ができると思いますし、ほかにはない、この作品の魅力だと思います。
-“道具屋”の仲間を演じた玉山鉄二さんと竹原ピストルさんの印象はいかがですか。
お2人とも好きな方です。玉山鉄二さんは、僕が子どものときに映画『手紙』を見て、初めて“役者の芝居ってすごい”と思った方です。それ以降、いろんなジャンルの作品を見るようになるきっかけをくださった方なので、お会いしたときに、その思いを伝えました。ピストルさんも、人としても音楽も大好きなので、そんなお2人とこういった関係の役柄で共演できるのは幸せな時間でした。
-劇中では大学生の役を演じていますが、間宮さん自身の学生時代を振り返ると、どんなことを思い出しますか。
学生時代は野球に熱中していたのですが、中学生になってからギターを始めたり、映画も好きでよく見ていました。僕は15歳から役者の仕事を始めたのですが、大学生の年齢の頃は、周りの友達がどういう会社に勤めるかと進路で悩んでいたり、バンドや芝居をやっている友人が親と今後について話し合いをして、辞めていったこともありました。タモツも年齢的に1つの人生の岐路である時期に裏社会と出合い、進む道が変わったポイントだったんだろうなと思います。