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母は走る! 【平井理央 コラムNEWS箸休め】

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 秋も深まってくると一人娘に絡んだ行事が多く、仕事以外の仕事のような手配ががぜん増えます。

 わが家の7歳の娘は、10月生まれなので、今年は、誕生日を皮切りに、ハロウィーン、七五三、クリスマスと、年内は走り切り、ちょっと油断すると、冬休みがノープランなんていう恐ろしいことになりかねません。準備して、また次の準備して、という繰り返しになっています。

 親族が集まるお誕生会も7回目となると、こちらも手慣れたもので、飾り付けは家にあるストックで何とかなりましたし、プレゼントのリクエスト最終締め切りのタイミングも、今年は完璧でした(受注が早すぎると、その間に、より欲しいものができたりする可能性が高いので危険があります!)。ここ数年は「サプライズをしてほしい」という難易度の高いオーダーをしてきたり。

 誕生日を終えたらハロウィーンです。今年のコスチュームをどうするか、どのイベントに参加するか、速やかな手配と臨機応変な対応が求められます。そして、ハロウィーンが終わると、ツリーの飾り付けが始まります。百貨店のディスプレーばりに速やかに、表情を変えるわが家のリビングには、11月初旬から小さなツリーが飾られることになります。ツリーは遅くなればなるほど、しまうことをもったいなく感じてしまうので、早めの設置を心がけています。ツリーを出しつつ、クリスマスプレゼントの発注タイミングを計ります。クリスマスは、人気のおもちゃは品薄になる恐れもあり、なるべく早い用意が好ましいのですが、またここで出てくるのが、子どもの気が変わる問題です。予算に留意しながらこのさじ加減や、周りとの連携も重要になってきます。

 そして今年は、この合間に、七五三の手配もありました。完全に出遅れてしまい、近所の写真館に行けるのが、12月になってしまいました・・・。お参りだけは11月に済まさねばと、自分のスケジュールと親族のスケジュールを擦り合わせているところです。そしてここに、インフルエンザの予防接種2回のスケジュールを組み、体調を整えておかねばならない緊張感も続きます。

 いろいろと手間ではあるのですが、一人親で、働く時間も不規則なので、どうしても日常的に寂しい思いをさせていると思うと、イベントくらいは、盛り上げなきゃとか、私が主体で、娘をお祝いできるのもあと何回かな?なんて考えると、どうしても張り切ってしまいます。というわけで、私亊ではございますが、この秋、無事に母7歳になりました。日々精進します!

【KyodoWeekly(株式会社共同通信社発行)No. 45からの転載】

平井理央(ひらい・りお)/1982年東京生まれ。2005年、慶應義塾大学法学部卒業後、フジテレビ入社。スポーツニュース番組「すぽると!」のキャスターを務め、オリンピックをはじめ国際大会の現地中継などに携わる。13年フリーに転身。ニュースキャスター、スポーツジャーナリスト、女優、ラジオパーソナリティー、司会者、エッセイスト、フォトグラファーとして活動中。

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