生活情報のコラム

【洋楽を抱きしめて】「雨にぬれても」は自由についての歌なんだ B.J.トーマス

『Raindrops Keep Fallin' On My Head/ B.J.Thomas』(輸入盤)
『Raindrops Keep Fallin’ On My Head/ B.J.Thomas』(輸入盤)

 B. J. トーマスは代表作「雨にぬれても(Raindrops keep fallin’ on my head)」について、こう語っていた――「これは実際のところ自由についての歌なんだ。雨の歌ではない。雨は誰にでも降って来る。でもあなたが自由である限り、すべてはOKなんだ」。

 トーマスは1942年、オクラホマ州で生を受け、テキサス州ヒューストン周辺で育った。彼は10代で教会の聖歌隊に参加、その後、「トライアンフス」というグループに加わった。’66年には、ハンク・ウィリアムズの「泣きたいほどの淋しさだ(I’m so lonesome I could cry)」のカバーをリリースし、全米ヒットチャート8位を記録する。

 ’68年には「フックト・オン・ア・フィーリング」が全米5位のヒット。だが、トーマス最大の成功は、’69年のアメリカン・ニューシネマの傑作『明日に向かって撃て(Butch Cassidy and the Sundance Kid)』の挿入歌「雨にぬれても」を歌ったことだった。

 このバート・バカラックとハル・デイビッドの作品は、当初レイ・スチーブンスに渡る予定だったという。だがレイは自分のタイプの曲ではないと、レコーディングしなかった。

 また、バカラックはボブ・ディランのためにそのメロディを書いたともいう。だが、ディランに売り込むには時間がなかった。結局、バカラックと長いつき合いだったディオンヌ・ワーウィックが、同じセプター・レコードに属するトーマスを彼らに紹介したのである。
 トーマスは「雨にぬれても」をわずか3テイクで完成させたという。

 映画の中で「雨にぬれても」は、逃亡中のブッチ(ポール・ニューマン)とサンダンス(ロバート・レッドフォード)、そしてキャサリン・ロス演じるエッタが束の間のリラックスする時間を見つけ、ブッチとエッタが緑豊かな森の中で自転車の二人乗りをして楽しむシーンのバックに効果的に使われたことで多くの人々の印象に残った。

 そして’70年1月に全米首位を獲得、4週間その座を守る大ヒットとなる。その後も、時代を象徴するクラシックとして生き続け、トム・ハンクス主演の『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『スパイダーマン2』など多くの映画で使われてきた。

 同じく’70年には「君を信じたい(I just can’t help believing)」を全米9位とヒットさせる。この作品はエルビス・プレスリーによって取り上げられ、知名度をさらに上げた。’72年には「ロックンロール・ララバイ」(15位)、’75年には「心にひびく愛の歌(Another somebody done somebody wrong song)」で2曲目の全米首位を獲得した。’77年にはビーチボーイズのカバー「ドント・ウォーリー・ベイビー」が最高位17位のヒット。

 その後もポップスばかりでなく、カントリーやゴスペル(クリスチャン・ミュージック)などの分野でも成功を収め、5度の米グラミー賞にも輝いた。

 2021年5月29日、肺がんによる合併症で亡くなった。78才だった。

文・桑原亘之介

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