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【洋楽を抱きしめて】爽やかなサウンドに温かい歌声が印象的なロビー・デュプリーの「ふたりだけの夜」

『ふたりだけの夜/ロビー・デュプリー』 (ワーナーミュージック・ジャパン)
『ふたりだけの夜/ロビー・デュプリー』 (ワーナーミュージック・ジャパン)

 1980年、爽やかで耳に心地よいサウンドに乗った温かい歌声が印象的なロビー・デュプリーの「ふたりだけの夜(Steal Away)」が大ヒットした。米ビルボード誌のヒットチャートで5位まで上昇、ベストテン内に7週間とどまった。

 「ふたりだけで夜を過ごそうよ」と歌われるラブソングだ。繰り返される「Steal away into the night」とは「夜に忍び込む」といったニュアンスだろうか。

 ウェブサイト「ソングファクツ」によると、ロビーは「歌詞とメロディーがうまく調和している曲だった。それはクールで、ぼくは面白いと思った」と語っていた。

 CDのライナーノーツで矢口清治氏は次のように記している「ソフトなタイプのブルー・アイド・ソウルと形容されるスタイルは、70年代を通じて洗練を続けたブラック・ミュージックをポップ/ロック・アーティストたちが独自に受容し、一般化していった大きな潮流のひとつであった」。その代表的な曲が「ふたりだけの夜」であった。

 ロビー・デュプリーは’46年にニューヨークで生まれた。60年代初めには、ブルックリンという土地柄もあって、街角でドゥーワップをグループで歌い始めた。’71年にはウッドストックに向かい、ザ・バンドやトッド・ラングレンらと交流する。(ワーナー・ミュージック・ジャパンのホームページに掲載されているプロフィール)。

 ロサンゼルスでクラッキンのメンバーであるリック・チェダコフとピーター・ブネッタをプロデューサーに迎えて制作を始めたのが、のちのファースト・アルバム『ふたりだけの夜(Robbie Dupree)』だった。だが、その時点ではレコード会社が未定だった。

 ロビーらは5曲入りのデモテープを作って、多くの会社に送ったが、芳しい返事はなかった。おカネに困ったロビーはトラックにカーペットを積み込む仕事をしていたという。

 ところが、デモテープでドラムを叩いていた男の兄弟がエレクトラの幹部の前で曲を演奏したことがきっかけとなり、契約にこぎつけたのである。その幹部は「ふたりだけの夜(Steal away)」ではなく、他の曲に関心を寄せたのだという。

 シングル「ふたりだけの夜」の大ヒットのあと、続く「ホット・ロッド・ハート」も最高位15位とチャートを賑わせた。’81年に、ロビーはグラミー賞のベスト・ニュー・アーチスト賞にノミネートされたが、クリストファー・クロスにその座を譲ることになった。

 同年、ロビーは第二弾アルバム『僕だけの街角(Street corner heroes)』をリリース。シングル「ブルックリン・ガールズ」が最高位54位を記録。これがいまのところ、ロビーがビルボードのヒットチャートに登場した最後である。第三弾アルバム『Carried away』の発表は、それから6年後の’87年になった。その後もコンスタントにアルバムやシングルをリリースしていくが、残念ながらヒットには恵まれていない。

文・桑原亘之介

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