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【洋楽を抱きしめて】 サンタナの起死回生のモンスター・アルバム『スーパーナチュラル』

『スーパーナチュラル/サンタナ』 (BMG JAPAN)
『スーパーナチュラル/サンタナ』
(BMG JAPAN)

 官能的なギターで知られるカルロス・サンタナのラテン・ロックバンド、サンタナが低迷期を脱することになる起死回生のアルバムとなったのが1999年の『スーパーナチュラル』だ。翌年のグラミー賞で9部門を授賞するとともに、これまでに全世界で3000万枚の売り上げを記録するなど、まさにモンスター・アルバムである。

 ’66年に結成されたサンタナだが、地元サンフランシスコではレコードを出す前から人気を博していたという。’ 69年にファースト・アルバム『サンタナ(Santana)』をリリースし、同時期に伝説のウッドストック・フェスティバルでステージを務めた。翌年の第二弾アルバム『天の守護神(Abraxas)』が米ビルボード誌のチャートで首位を獲得し、一気にブレークする。

 70年代、80年代にはコンスタントに作品を発表し続けたサンタナだが、90年代になってからリリースしていたアルバム三枚が商業的にこけてしまう。失速したサンタナを助けたのはアリスタ・レコードの総帥クライブ・デイビスだった。クライブはサンタナが ’ 69年に初めてレコード契約を結んだコロンビア・レコードの当時の社長だった。

 クライブは振り返って言う「アリスタの社内では懐疑心があった。私が単なるノスタルジアや愛情でもってサンタナと契約したのではないかって」(米会員制団体AARPのウェブサイトの2019年7月31日付記事)。だが、クライブは突き進む。彼は、サンタナと旬のアーティストたちとのコラボを提案したのだ。これが大成功を収める。

 若手アーティストたちとのコラボは、古くからのファンたちだけでなく新しい世代にもサンタナと新アルバムをアピールし、気に入られる効果を生んだのだ。

 アルバムからの第一弾シングル「スムーズ」はオルタナティブ・ロックバンド「マッチボックス・トゥエンティ」のメンバー、ロブ・トーマスをフューチャー。この曲は全米チャートで12週間1位を続けた。ヒップホップ・グループ「フージーズ」の創設メンバーの一人でR&Bグループ「プロダクトG&B」のワイクリフ・ジーンらとコラボして書き上げた「マリア・マリア」も全米チャートのトップを10週獲得する。
 2000年の年間シングルチャートで両曲はそれぞれ2位と3位を占めた。

 その他のゲストとしては、デイブ・マシューズ、ラッパーのエバーラスト、ローリン・ヒルらが参加。エリック・クラプトンとサンタナとの共演も話題となり、アルバムのラストを飾る大作「コーリング」ではギターバトルを聴かせてくれる。

 2000年の第42回グラミー賞で、サンタナは最優秀アルバム賞など9部門を授賞する。これは一回のグラミー賞での最多授賞数でマイケル・ジャクソンと並ぶ記録であった。マイケルからもお祝いの電話があったという。マイケルの大ファンだったカルロスは狂喜乱舞した。「ぼくの中には、ジミ・ヘンドリックスとマイケルにいかれている子どものような部分がいまだにあるのだ」(2020年2月31日付ウェブ版「米ローリング・ストーン」)。

文・桑原亘之介

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