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【洋楽を抱きしめて】体中に繰り返しキスしてやるぜと迫るエグザイルの大ヒッ

『MIXED EMOTIONS/EXILE』(輸入盤)
『MIXED EMOTIONS/EXILE』(輸入盤)

 体中にキスしてやるぜ、と迫って来るエグザイル。ここでいうエグザイルとは日本のダンス・ボーカルグループではなく、米国はケンタッキー出身のバンドのこと。この官能的な歌は彼らの1978年の大ヒット曲「キッス・ユー・オール・オーバー」である。

 「君に腕を回して、抱き寄せて、ぼくは君の唇を味わいたい。ぼくは君の甘い夢になりたいのだ」「ぼくは君の身体中にキスしたいのだ、それも繰り返し。ぼくは君の身体中にキスしたいのだ、夜のとばりが下りるまで」と直接的な求愛を歌っている。

 2010年に米ビルボード誌が発表した「最もセクシーな歌/オールタイム・ベスト50」では、エグザイルのこの歌は、堂々のベスト10入りを果たした。

 同誌は「この70年代後半のヒット曲は、カップルの何時間にもわたる創造的なセックス(a couple’s many hours of creative lovemaking)を期待させる」とコメント。

 60年代前半から活動をしてきたエグザイルはこんなセクシーな歌ばかり歌ってきたのかといえば、むしろ突然変異といっていい。きっかけは豪州出身のマイク・チャップマンとの出会いである。有望なバンドを探しに米国にやって来た彼の眼にとまったのだ。

 チャップマンとニッキー・チンはコンビを組み、スージー・クワトロやスイートといったイギリスのスターたちのヒット曲を次々と生み出していたことで知られた。

 チャップマンらはエグザイルと’75年に出会う。彼らは契約し、シングル「トライ・イット・オン」をリリース。その後、エグザイルはレコード会社を変える。チャップマンは彼らに新曲「キッス・ユー・オール・オーバー」を渡しておいた。

 エグザイルはデモ・テープよりもこの曲をずっとファンキーに仕上げて、チャップマンを喜ばせた(フレッド・ブロンソン著「ビルボード・ナンバー1・ヒット」音楽之友社)。

 ソフトロックで、ディスコ調でもある「キッス・ユー・オール・オーバー」は’78年当時のアメリカの音楽シーンの求めるものとマッチし、大いに受けたのである。同年秋にビルボード誌のヒットチャートで4週間1位を記録。そしてロングセラーとなる。

 その後、ヨーロッパなどでは「ザ・バード・オブ・ユー・ザット・ニーズ・ミー・モスト」や「スムース・セイリング」といったヒットを生んだが、アメリカでの知名度は衰えていく。

 80年代に入ると、カントリーミュージックのグループへと変化を遂げ、再び成功を収める。’84年にはアルバム「ケンタッキー・ハーツ」がカントリー・アルバムのチャートの首位を獲得し、翌年のアルバム「ハング・オン・トゥ・ユア・ハート」は同2位となる。

 カントリー時代、彼らは10曲のナンバー1ヒットを生み出した。例えば、「アイ・ドント・ウォント・トゥ・ビー・ア・メモリー」、「ギブ・ミー・ワン・モア・チャンス」といった作品である。また、ヒューイ・ルイスなど多くの他のアーティストに楽曲を提供した。
 現在もケンタッキーを中心に活動中だ。

文・桑原亘之介

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