生活情報のコラム

【洋楽を抱きしめて】晩秋に聴きたい名ソウル・バラード3選

『HOW 'BOUT US/シャンペーン』(SMJ)
『HOW ‘BOUT US/シャンペーン』(SMJ)

 米イリノイ州シャンペーン出身の、その名も‟シャンペーン”というグループの「ハウ・アバウト・アス」というソウル・バラードは、この季節、特に胸にしみる。

 彼らは人種混成のグループ。「ハウ・アバウト・アス」は、男性ボーカルのポール・カーマンの歌声に、女性シンガーのリナ・ジョーンズがセクシーな美声で絡んでくる優美なAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)的バラードだ。

 彼らを発掘したのはタイロン・デイビスやマンハッタンズのプロデューサーとして知られるレオ・グラハム。音楽評論家の林剛(はやし・つよし)氏によるライナー・ノーツによると、シカゴ・ソウルの職人ともいえるグラハムが後見人となってコロンビアと契約させ、シカゴ周辺の一グループにすぎなかった彼らを全国レベルのグループに仕立て上げた。

 『ハウ・アバウト・アス』はシャンペーンのファースト・シングルにしてファースト・アルバムのタイトル曲である。シングルの米国でのチャート最高位は1981年6月のビルボード・トップ100の12位。ベルギーやオランダでは1位を記録。

 愛を歌った優美なバラードだが、ちょっとしたひねりもある。サビの部分は「互いのために生まれてきた恋人たちもいる。一生相手のために尽くすように生まれてきた恋人たちもいる。さて私たちはどうだろうか?」と問いかけてくるのだ。

 さて、秋に聴きたい2曲目はウェディング・ソングにもぴったりのソウル・バラード「オールウェイズ」。デイビッド・ルイスという男性シンガーにバーバラ・ウェザースという女性ボーカルのそれぞれのリード、ハーモニーが絡み合う美しい作品である。

『オール・イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ/アトランティック・スター』(ワーナーブラザース/Wea)
『オール・イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ/アトランティック・スター』(ワーナーブラザース/Wea)

 彼らのグループ‟アトランティック・スター”のワーナー移籍第一弾のアルバム『オール・イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ』に収録。シングルカットもされ、’87年6月半ばには米ビルボード誌のチャートでトップに躍り出る大ヒットとなった。

 かつてA&Mと契約していた彼らだが、バンドのいざこざを理由に印税が凍結された挙句、除名された経験がある。そんな彼らにとってこのナンバー1ヒットは「大きなプレゼントになった」(フレッド・ブロンソン著『ビルボード・ナンバー1・ヒット』音楽の友社)。

 内容はストレートな男女間の愛の歌。「一緒においで、愛する君。二人の家庭を築こう。いつの日も僕たちに喜びをもたらしてくれる愛の巣を」と男性が求愛すれば、女性がこう答えるのだ。「愛しているわ。あなたに充分に分かってもらえないくらい(私は愛しているのよ)。信じて、いつまでも私はあなたのものよ」。

『2ホット!/ピーチズ&ハーブ』(ユニバーサル・ミュージック)
『2ホット!/ピーチズ&ハーブ』(ユニバーサル・ミュージック)

 最後に紹介したい曲は発売当時、ディスコのチーク・タイムで大いに好評を博したという男女デュオ‟ピーチズ&ハーブ”の「恋の仲直り」(Reunited)。’79年に4週間ナンバー・ワンの座を射止めた。60年代半ばから活動をしていたが、70年代後半からはディスコ・ソウル系の楽曲とメロウ・バラードをうまく組み合わせて第二の黄金時代を築いたのである。

音楽愛好家 桑原亘之介

全国選抜小学生プログラミング大会
新型コロナ特集
スポーツ歴史の検証
スポーツ歴史の検証

K.K. Kyodo News Facebookページ

ニュース解説特集や映像レポート、エンタメ情報、各種イベント案内や開催報告などがご覧いただけます。

矢野経済研究所
ふるさと発見 新聞社の本
DRIVE & LOVE
11月11日はいただきますの日
野球知識検定
キャッチボールクラシック
このページのトップへ