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【スピリチュアル・ビートルズ】コロナ禍の病院で音楽が力に! 「ヒア・カムズ・ザ・サン」も

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 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、米国では治療の最前線である病院などで、医者や看護師やスタッフの士気を高めるため、音楽が力を発揮している例がいくつか報告されている。危機の今こそ音楽の力を、というわけだ。

 ニューヨークのロングアイランドにある病院では、ビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」が、新型コロナウイルス患者が解放されるたびに、天井の拡声装置から鳴り響いているという(2020年4月13日付「ロイター通信」電子版)。

 また、新型コロナウイルスが新たに急速に広がっている地域のひとつである、デトロイトのある医療施設では、患者が退院する時だけでなく、人工呼吸器をつけていた患者がそれを取り外せるようになる度に、「ヒア・カムズ・ザ・サン」が流されているという。

「ヒア・カムズ・ザ・サン」が収録されているアルバム『アビイ・ロード/ザ・ビートルズ』(EMI)
「ヒア・カムズ・ザ・サン」が収録されているアルバム『アビイ・ロード/ザ・ビートルズ』(EMI)

 1969年のジョージ・ハリスンの手になる「ヒア・カムズ・ザ・サン」の一部は次のような歌詞だー「ほら/太陽が/太陽が顔を出すよ/もう大丈夫だ/リトル・ダーリン/みんなが微笑みを取り戻す/リトル・ダーリン/長い間見ることのできなかった光景だ」(内田久美子訳『ビートルズ全詩集(改訂版)』ソニー・ミュージック・パブリッシング刊)。

 この曲は1969年に書かれた。ビートルズのマネージメントや財務上の混乱の立て直しなどを議論する会議をさぼったジョージは、サリー州ユーハーストにある親友エリック・クラプトンの別荘を訪ねた。気持ちの良い春の朝だったという。

 ジョージはエリックのアコースティック・ギターを一本借りて庭の散策に出た。その年、はじめて日の光を浴びたジョージは、一気に気分が浮き立ち、曲を書いたという(スティーヴ・ターナー著『ビートルズ全曲歌詞集』ヤマハ・ミュージック・メディア刊)。

 ジョージいわく「ただ戸外で日を浴びただけなのに、ものすごい解放感だった」。

 ジョージの代表曲のひとつであるこの作品の明るさが、医療現場を照らしている。

 他には、ニューヨークのマウント・サイナイ病院のひとつでは、スタッフを励ます音楽として、オーストラリアのポップ・シンガー、スターレイの2016年のデビュー曲「コール・オン・ミー」が毎日朝4時半になると流されているという。

 スターレイは歌っている「あなたは知っている/あなたは私を頼ることが出来るってことを/もし涙が流れ落ちるのが止まらないのならば」。

 彼女は言った「この歌を書いたのは、私が人生で落ち込んでいるときだった。それは、ものごとはきっとうまくいくよと、自分自身に語りかけているかのようになった。それはちょうど、私の夢は不可能ではないのだと分からせてくれる標識となってくれたのだ」。

 またニュージャージー州の聖ヨゼフ・リージョナル・メディカル・センターでは、新型コロナウイルス対策の最前線に立っていた幹部の一人、ジェームズ・プルーデン医師がウイルスの感染から回復して退院する時に、映画『ロッキー』のテーマ曲が流されたという。

(文・桑原亘之介)

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