生活情報のコラム

「トイレットペーパーに溺れて」 買いだめを皮肉る告知にコロナ疲れ

Consequences of the COVID-19 virus. Vector cartoon colored contour illustration.
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 フランス中西部の小さな町のスーパーマーケットで、新型コロナウイルスの感染拡大に不安をあおられた一部の消費者が商品を買いだめ、店側が「彼らが大量のトイレットペーパーに溺れていなくなれば、商品の補充ができるでしょう」と無意味な行動を皮肉る張り紙をして話題になっている。

 この店は、アンテルマルシェのマニャック・ラヴァル店。週末は閉まる店も多いフランスでは、もともと金曜に多少多めの買い物をする人がいるのは珍しいことではないが、フランスメディアによると、新型コロナウイルスの感染拡大によって隣国イタリアやスペインで全国的な移動制限などの封鎖措置が報道される中、先週金曜は多くの消費者が“非合理な”買いだめに走った。同店でも、ミネラルウォーターや乾燥パスタ、そしてトイレットペーパーなどを大量に買い込む人がいたといい、店側が「常識を備えた顧客の皆さまへ」と題した告知を出した。

 「60ロールのトイレットペーパーは不要です。新型コロナウイルスで下痢はしません。子どもたちが休校の間、一緒にネックレスでも作るのでなければ、46パックの乾燥パスタも不要です。50パックの米も、上記でお買い上げのトイレットペーパーに見合った買い物ではありません(はい、米は便秘になりますからね)。600本のミネラルウォーターも無益です。断水にはなりませんから。どうか不安に踊らされていない普通の買い物をしている人々のこともお考えください」

 そして商品棚には、「感染症と某メディアの愚か者に煽られた買い占めで目下トイレットペーパーが枯渇しています」とした上で、「おそらくすべての愚か者がトイレットペーパーで溺死してしまえば、すぐにでも商品の補充ができると思います」との張り紙が。

 同店が告知をアップしたSNSや、張り紙の写真がアップされたタイムラインでは、「その通り!」「本当に、他の人のことも考えてほしい。なんというエゴイストたち」「かわいそうな買いだめ客たち。ろくなことをしないマスコミに煽られて」と張り紙に全面的に同意する意見がある一方で、「顧客をバカにした言い分。買うのは自由だ」「言ってることは正しいが、ほかに言い方がある」などの批判も。

 欧州では、感染者が2万人を越えたイタリアを筆頭に、スペイン、ドイツなど移動制限や国境封鎖などの措置を取り始めた国が多く、フランスも感染者が4千人を越え、教育、文化施設の閉鎖、レストランやカフェの閉店などの措置がとられている。第二次大戦後初、といわれるほどのさまざまな制限を伴う生活の変化に、“コロナ疲れ”が見え隠れし始めたのは、どの国も同じのようだ。

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