生活情報のコラム

渋谷駅に登場した吹き抜け「アーバン・コア」 利用者はどう感じた?

スクランブルスクエア側のアーバン・コア内
スクランブルスクエア側のアーバン・コア内

 “ずっと工事中“な感じの東京・渋谷駅周辺。まだまだ先は長いが、渋谷ヒカリエ(2012年開業)、渋谷ストリーム(2018年開業)に続いて、国道246号線に沿って渋谷スクランブルスクエア、渋谷フクラスが昨秋相次いでオープン、年明けに東京メトロ銀座線の渋谷駅が新しくなって、再開発の全体像をつかみつつ歩き回れるようになってきた。複雑過ぎ!という声も多かった渋谷駅だが、地下と地上、建物をつなげる筒状の吹き抜け「アーバン・コア」や、それぞれを結ぶデッキが造られ、だいぶ歩きやすくなってきている。変貌したこの半世紀を懐かしみつつ、利用者たちの声も聞いてみた。 

 

スクランブルスクエアからヒカリエ方面への渡り廊下
【記憶】

 昭和生まれ、バブル世代の筆者の最も古い渋谷の記憶は、今はヒカリエの場所にあった、東急文化会館の上でたプラネタリウム。当時まだ地上駅だった東急東横線の正面改札前と会館を結ぶ渡り廊下の往復や、東急東横店2階入り口の隣にあった階段を上って銀座線に乗る動線は、身体に染みついていた。明治通りを横断歩道で渡れば、日本初の名店街、「東横のれん街」(現在はマークシティ地下に移設)。これを見ながら西口、東急プラザ側に抜ける。銀座線は駅に着く前に車内の電気が一瞬消え、補助灯が点いた時代。まだモヤイ像も109もなく、ハチ公が最も有名な待ち合わせ場所だった。 

ペッパーくんが相手してくれる席も(東急プラザペッパーパーラー)

 銀座線旧駅の降車専用ホームは、東急東横店やJRなどと接続、東横線の正面改札に降りていく階段ともつながっていたが、乗車ホームへのそれとは別の場所。井の頭線方面から階段を昇る乗車口もあり、渋谷を知らない人にその通路や待ち合わせ場所を口頭で解説するのはなかなか難しい駅の一つだった。 

銀座線渋谷駅新ホーム ヒカリエ側から明治通りを渡る新しい銀座線の渋谷駅上にはスカイウェイができる

 

ホームとつながる建物

 さて、新駅はというと…。ホームの位置自体が表参道方面に移動、地上で見ると明治通りの上にホームが渡っている。改札正面にまっすぐ伸びるホームは、曲線の天井が特徴で、恐竜の体内にいる感じ、という感想が多い。ホームの幅は広がって歩きやすくなった。両端の改札は、ヒカリエ側とスクランブルスクエア側。それぞれにアーバン・コアが設置され、地下と地上、ヒカリエとスクランブルスクエアをつないでいる。ヒカリエからデッキを渡り、スクランブルスクエアでストリーム方面に左折して歩くと、かつて文化会館から東横線の正面改札、そしてホーム入った動線をなぞることができる 

【利用者は…】

 平成生まれ、物心ついた時には既にマークシティやセルリアンタワーがあったという都内在住の男性会社員Nさん(24)は、従来の“地下通路”が広いスペースになって、地上の位置が直感的に分かるようになったと思う」と、アーバン・コアの威力を実感する 

 「もともと渋谷は分かりづらくて苦手」という港区勤務の男性Yさん(58)は年明け、銀座線の渋谷新駅で降車し、マークシティでの飲み会に出席した。スクランブルスクエアに向かう人並みに抗い、旧ホームの位置にあるかつての出口階段に向かって井の頭線方面への通路に降りた。「全体としてバラバラな感じの渋谷がだいぶ統合された感じはするが、やはりまだ分かりづらい」。銀座線の頭上にできる空中デッキ「スカイウェイ」が完成すれば、ヒカリエからマークシティはダイレクトに歩けるようになる予定だから、このあたりの迷路”はそれで一気に解消される。 

 他地域から東京に来た友人と渋谷で待ち合わせをしたという女性Tさん(58)は、「そもそも建物の位置が分かっていれば簡単だが、知らない人にはやはり難しい。地下やデッキでつながっても、路面レベルで道を横断できない所も多く、久しぶりに東京に来た友人は迷ってかなり遅刻した」という。依然工事中の通路も多く、その通路も工事の進展に伴い時々変わったり迂回したりするため、「分かりづらさ」が解消されるにはもう少し時間がかかりそうだ。 

スクランブルスクエア1Fのエシレ・パティスリー・オ ブール
スクランブルスクエア1Fのエシレ・パティスリー・オ ブール

 一方、消費者として関心の高い商業施設。大人の渋谷という再開発のキーワードに期待して見て回ったNさんは、「建物それぞれのコンセプトの違いが今一つはっきり見えず、今までの渋谷を引きずっている感じもする」と評価を留保。スクランブルスクエアの飲食店に食事に行ったというTさんは、「エレベーターが小さくて行列し、エスカレーターに乗り換えてざっくり見た」というが、やはり若者向けという感想だ。都内在住の女性Aさん(57)は、「買い物をするというより、何となく見て歩く感じ。どちらかというとやはり若い人向けでは」というが、今までは丸の内や新宿にしかなかったフランスのバター専門店「エシレ」や、アラン・デュカスの「ル・ショコラ」などが入り、「もう少し落ち着いたらまた行くかも」という。 

 

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