生活情報のコラム

運賃を余計に払ったから罰金!? “カフカ的”な罰に困惑

イメージ(画像はジョゼフ ・ ガリエニ駅)
イメージ(画像はジョゼフ ・ ガリエニ駅)

 代金を払わなかったとか、少なかった、というなら分かる。でも払い過ぎたから罰金、とはこれいかに。フランス・ノルマンディ―地方で、本来より10サンチウム(約13円)高い切符を買って電車に乗った15歳の少女が、85ユーロ(約1万710円)の罰金を支払うよう命じられて困惑している。

 「パリ・ノルマンディー」「ル・プログレ」などフランス各紙が伝えたところによると、この少女は、ノルマンディー地方のルアーヴルの駅で先週末、パリにいる父親に会いに行くために切符を買い求めた。昨年から激化している「黄色いベスト」運動のデモで周囲が混乱する中、稼働していたただ一つの販売機で切符を買ったが、慌てていたため、いつもと違う種類の「未成年割引」の切符を買ってしまった。彼女が持っていた割引カードは、ノルマンディー地方の鉄道網で使えるもので、それを使うと4ユーロだが、今回買ってしまった未成年割引だと4.1ユーロで、間違えて買ったとはいえ、結果的にいつもより10サンチウム高い切符を買って乗車したことになる。

 ところが、車内で検札に来た国鉄職員が、違う種類の切符を買ったとして35ユーロの罰金を払うよう求めた。だが、彼女は未成年でクレジットカードも小切手も持っておらず、「その場で払えなかった」という理由で、そのまま85ユーロの罰金を課され、4月9日までに支払いがなければ、罰金は180~375ユーロまで追加されると告げられた。少女の母親はもちろん、これを不服として運輸大臣宛てに手紙を送った。

 フランス国内の鉄道網ではさまざまな割引制度があり、ここで問題になった未成年割引の場合、割り引いた金額の切符と、割引証明の双方を検札に見せる必要がある。確かに少女が持っていたのは別種の割引証明だったが、未成年には変わりなく、しかも本来の運賃より高い金額を支払っていたわけで、フランスメディアはこの対応を不条理で「カフカ的」な話だと報じている。


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