生活情報のコラム

自分なりの楽しさ見つけて! はじめてのボートレース場

水しぶきを上げて走るボート。大迫力に驚く
水しぶきを上げて走るボート。大迫力に驚く

 100円玉の重さは4・8グラムと決まっているが、100円で入場できるボートレース平和島(東京都大田区)の楽しみ方はいろいろあるようだ。初めて平和島を訪れた。

 ちょうど一つのレースが終わったばかりのようだ。観戦者のざわめきがまだ感じられ、ボート通過直後の水面はかすかに揺れている。

ボートレース平和島の入り口
ボートレース平和島の入り口

 間近に見るレース場はさすがに広い。100メートル超先の高層マンションまで視界をさえぎる物はなし。海辺のような爽快感がある。けして比喩ではない。レース場は東京湾とつながっている。

東京湾につながるレース場。どことなく海辺の雰囲気がある
東京湾につながるレース場。どことなく海辺の雰囲気がある

 つまり目の前のレース場の“水”は海水。選手にとって春夏は追い風、冬は向かい風になる“くせもの”らしいが、時折吹く「浜風」は心地よい。

 レース場の一角にはじかに座ってレースを観戦できる芝生広場もある。屋外で楽しむことが好きな“アウトドア派”なら、目の前を走り抜けるボートの迫力十分のエンジン音に耳を傾けながら、お弁当を広げての“ピクニック観戦”も楽しそうだ。

ピクニック気分が味わえる芝生広場前でボートレースの楽しみ方を語る元ボートレーサーで初代ボートレースアンバサダーの植木通彦さん
ピクニック気分が味わえる芝生広場前でボートレースの楽しみ方を語る元ボートレーサーで初代ボートレースアンバサダーの植木通彦さん

 暖かな陽射しと屋外観戦の魅力をたっぷり吸収した後は、ガラス越しにレースを観戦できる屋内観戦施設に向かう。ボートレースはオフなしのオールシーズン。真冬は屋内施設で快適に観戦できる。

 カップルにお勧めなのは、2人掛けのペアシート(100円玉20枚つまり2千円が必要)。頬を寄せ合い相談して2人にゆかりのボ―ト番号の舟券を買うもよし、舟券を買わずに出走レーサーの過去の成績などのデータを目の前のモニターを見て2人で分析し、着順を仲良く予想し合うのもよし。

2人の距離がさらに近くなる!カップル向きのペアシート
2人の距離がさらに近くなる!カップル向きのペアシート

 広い場内をいろいろ回ったら、お腹がグーと鳴る。そろそろ腹ごしらえのお昼時。場内計6店舗のフード・レストランを“突撃”。好みで“平和島名物”の「ペラ丼」(チャーシューをプロペラに見立てた丼もの)を選ぶ。さっきの芝生広場に戻って舌鼓を打つ。味もボリュームも満足。ペラ丼はスープ付きで100円玉7枚なり。

「ペラ丼」。ス―プ付きでお得
「ペラ丼」。ス―プ付きでお得

 もうこの時点ですっかり初めてのレース場を満喫、お腹も満腹。この日は天気がよくアウトドア派として屋外で過ごしたので、ポケットから取り出した100円玉は〆て18枚なり。

 観るもの食べるもの皆初めてのボートレース初体験に少々興奮しすぎたのか、ここに来てようやく、“大事なもの”をすっかり買い忘れていることに気付く。100円から買える舟券だ。

 出走する6つのボ―トのうち一番早くゴールするボートなどゴール到着順を当て、さらに、入場時より紙幣・硬貨の“グラム数”を増やして退場するのがボートの醍醐味であることはいうまでもない。

 でも舟券を買わずともボートレース場にいるだけで楽しい―というのは一つの発見だった。これは初心者の感想だが、ボートレースの魅力を伝える“伝道師”たる初代「ボートレースアンバサダー」に就任した伝説の元ボートレーサー植木通彦さん(50)の次の発言には皆うなずくはずだ。

 「舟券を買っても買わなくても、とにかくボートレース場に足を運んでもらえればボートレースの魅力はわかってもらえるはずです」

 ではボートレース初心者が現場でその魅力を知り、次に思い切って舟券を買う場合の心構え、あるいは好きな選手の見つけ方、レースの楽しみ方は―。植木さんの提案を聞こう。

 「舟券を買う前に順位を予想する過程=推理自体を楽しんでほしい。面白いですよ。またこれはボートレースの特徴なのですが、およそ1600人いるボートレーサーのうち約1割は女性なんですよ。ボートレースはほかの公営競技に比べて女性が圧倒的に多い。男子レーサーと戦う女子レーサーを応援するのはとても楽しいと思います。もちろん10代の若い男子レーサーの中からお気に入りを見つけ、その選手の成長を見つめるのも若い選手を応援する醍醐味の一つです。レーサーのことがまだまだわからないという人は、まずは自分と同じ出身地の選手を応援することから始めてみたらどうでしょうか。甲子園みたいな楽しみ方ができます」

 さらになれてきたら次のような楽しみ方があるという。

 「野球にオープン戦から日本シリーズまでのストーリーがあるように、ボートレースにもシーズンの掉尾を飾るグランプリやクイーンズクライマックスに至るまでの間に数々の節目のレースやライバル同士のせめぎ合いのドラマなどがあり、様々な物語が紡がれるのでその1年間を通してのストーリー自身やそのストーリーを意識して推理の材料とするとより楽しめます。ボートレースには“当てる楽しさ”とともに各レースを彩る選手の人間模様など“語る楽しさ”があることも知ってもらいたいですね」

平成生まれ初のGI覇者。福岡出身の羽野直也選手
平成生まれ初のGI覇者。福岡出身の羽野直也選手
人気・実力とも兼ね備えた大山千広選手
人気・実力とも兼ね備えた大山千広選手

 好きなレーサーが見つかったら、開会式などのイベントでその選手と言葉を交わす機会もファンサービスの一環として設けられているという。初心者も愛好者も自分なりの楽しみ方を見つけることができるのが、ボートレースの“奥深さ”なのかもしれない。

ボートレースの魅力を語る植木氏
ボートレースの魅力を語る植木氏

 

 

 

植木通彦
1968年4月26日生まれ。生涯獲得賞金22億6千万円を超え、1996年に公営競技の選手として初めて年間獲得賞金2億円を突破した伝説の元ボートレーサー。2018年5月30日、初代「ボートレースアンバサダー」に就任。福岡県出身。植木通彦オフィシャルブログ https://ameblo.jp/michihiko-ueki/

 

 

 

 

 


K.K. Kyodo News Facebookページ

ニュース解説特集や映像レポート、エンタメ情報、各種イベント案内や開催報告などがご覧いただけます。

第98回天皇杯 トピックス

決勝の結果(12月9日開催)

浦和レッズ   1-0   ベガルタ仙台

矢野経済研究所
ふるさと発見 新聞社の本
DRIVE & LOVE
11月11日はいただきますの日
野球知識検定
キャッチボールクラシック
このページのトップへ