生活情報のコラム

【この人に聞く!】 “世界各地でご当地ラーメン”を目指すラーメンクリエーターの庄野智治さん(2)

ラーメンクリエーターの庄野智治さん。
ラーメンクリエーターの庄野智治さん。

人生そのものがラーメン

 (その1)に引き続き、麺庄グループ代表でラーメンクリエーターの庄野智治(しょうの・ともはる)さんにお話を聞いていく。2011年に発生した東日本大震災での炊き出しが事業拡大の契機となったという庄野さん。2005年の開店以来、ずっと1店舗のみで経営してきたが、その後の展開は早く、2011年9月には2号店「二丁目つけめんGACHI」(新宿)をオープン。「gotsubo」(新宿御苑)、「油そば専門店GACHI」(新宿・曙橋)と、次々に新しい店舗を展開し、現在はその支店をアメリカ西海岸まで伸ばしている。通常でも事業拡大はいろいろと苦労が多いだろうが、ここでも庄野さんの強いこだわりが。各店舗異なるコンセプトを打ち出し、多様な味を提供しているのだ。これも麺庄グループの特徴の1ついえる。

GACHIで提供している「Sioノーマル」つけめん。
GACHIで提供している「Sioノーマル」つけめん。

Q「庄野さんにとって、ラーメンとは何ですか?」

A「ラーメンはライフスタイルそのもの。僕の人生からラーメンを取ったら何も残らない。ラーメンは自分自身を表現するための食べ物で、そのラーメンで多くの人に幸せと潤いを届けたい。頭の中はいつもラーメンのこと。どこにいても、何を食べてもラーメンのことを考え、それぞれの郷土料理や各国料理からラーメンに生かせるインスピレーションをもらっている。」

アメリカからの逆輸入

 麺庄グループは現在、東京都内に8店舗、アメリカ・サンフランシスコに1店舗を構える。海外では、ラーメン=豚骨と考える人が多く、パンチのある味でないとリピート率が低いという。そこで庄野さんが考えたのが、サンフランシスコならではの鶏白湯。ヘルシー志向のサンフランシスコの女性たちにも食べてもらいたいと、豆乳クリームを使用したリッチなラーメンながらも、さっぱりとした味に仕上げた。抹茶とマリアージュした「抹茶鶏白湯らぁめん」も女性に人気があるメニュー。そしてこのサンフランシスコのメニューを逆輸入したのが、7月にオープンした「MENSHO SAN FRANCISCO」(新宿ミロード)だ。

インスタ映えする「抹茶鶏白湯らぁめん」。
インスタ映えする「抹茶鶏白湯らぁめん」。

 庄野さんの夢は“世界各地にご当地ラーメン”を作ること。直営・フランチャイズ(FC)にかかわらず、その土地ならではの素材を使ったラーメンを提供し、ラーメンのおいしさを広めたいと考えている。現在取り組んでいるのは、タイ・バンコクとブラジル・サンパウロのFC店。トムヤムクンならぬ「トムヤムラーメン」や、ブラジルステーキなどのローカル食材を使ったラーメンを思案中だ。

 海外でも人気店には長い列ができるほど、人気が高まっている日本のラーメン。斬新なラーメンを生み出し続ける庄野さんが、次はどのようなラーメンを作り出すのか、ラーメン好きとしては今から楽しみでならない。

M.O.

アメリカンダイナーを意識した内装の「二丁目つけめんGACHI」。
アメリカンダイナーを意識した内装の「二丁目つけめんGACHI」。

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