生活情報のコラム

ピーターラビットのふるさとへ 20世紀初頭の風景そのまま

ニアソーリーの風景
ニアソーリーの風景

 どこの国でも、うさぎは物語のカワイイ主人公。イギリスでは、ピーターラビットが“代表選手”だ。子供の頃、絵本で読んだという人はもちろん、今年は、映画で見たという人もいて、ピーター熱が再燃している。ピーターのふるさとは英国の湖水地方。作者のビアトリクス・ポターの家を訪ねれば、今も絵本の中の風景に出会うことができる。

 実写映画のピーターラビットよりはるかに静かな空気が流れる絵本の世界には、英国らしいユーモアと皮肉、そしていたずらで甘えん坊な子供を体現したピーターラビットと、彼らを取り巻く20世紀初頭の英国の生活と自然があふれている。1943年に亡くなったポターは、数千エーカーに及ぶ土地をナショナル・トラストに寄付しており、世紀をまたいだ今も、ピーターたちが通った小道はそのままだ。ティータイムの習慣がない国で、ピーターラビットのお話に魅せられた多くの子供が感じた“イギリス”は、今もこの小さな村の中に詰まっている。

バックル・イート
バックル・イート

 英・カンブリア州にあるニアソーリー。バス停を下りると目の前に「タワー・バンク・アームス」という小さな建物がある。ポターの作品では「あひるのジマイマ」に登場する場所だ。宿とパブを兼ねていて、昼はニアソーリーを訪ねるポターファンのランチで満席。すぐ隣には、色とりどりの花で飾られた「バックル・イート」がある。前庭を見て「パイがふたつあったおはなし」を思い出せるなら、筋金入りのポターファンだ。

タワー・バンク・アームス
タワー・バンク・アームス

 そして、彼女が住んだ「ヒル・トップ」へ。若くして亡くなった婚約者の死を悼みつつ、安らぎの場として長い時間を過ごした家と庭。お話に登場する部屋や調度品を実際に見ることができるのはもちろん、ヒル・トップを歩くと、自分が絵本の風景の中に立っているのが実感できる。

ビアトリクス・ポターが住んだヒルトップの家
ビアトリクス・ポターが住んだヒルトップの家

 たとえば、入り口から家に続く小径は、こねこのトムがお母さんに手を引かれて歩く道。ポターが客を迎える時に使ったと言われる小さな応接間のお茶のテーブルは、「パイがふたつあったお話」で、ねこのリビーと犬のダッチェスがマフィンやパイを食べ、お茶を飲んだ場所だ。ピーターラビットのお話は、ポターが知人の少年に書き送った手紙が元になっているが、その自筆のコピーが今も書棚付き文机の上に置いてある。木戸の下をくぐるピーターと、マクレガーさんの、最もよく知られた場面の絵。そして彼女の自筆が物語を語り始めている。

家に続く小径は様々なお話に登場する
家に続く小径は様々なお話に登場する
リビーとダッチェスがお茶したテーブル
リビーとダッチェスがお茶したテーブル

 「私は、あなたに何を書き送ればいいか分かりません。だから小さなうさぎのお話しを書こうと思います。その子たちの名前は、フロプシー、モプシー、カトンテール、そしてピーターでした」

お話の始まり
お話の始まり

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