生活情報のコラム

ヒゲとユーミン、シウマイ弁当 弁当の“思い出”募ります!

【「お弁当×おいしい記憶」のチラシ】
【「お弁当×おいしい記憶」のチラシ】

 横浜名物「シウマイ弁当」が9月から30円値上げされる。子どものころはハマスタの野球観戦で、長じては出張の新横発新幹線で毎度おなじみのシウマイ弁当、最後はあの小梅のタネを奥歯で噛み潰して、米粒一つ残さずごちそうさま。30円そこらじゃこの習慣は変わるまい。

 シウマイ弁当発売から今年で64年目。この間、ハマの球団名が大洋からDeNAに変わろうが、大洋のシピンの“ヒゲ”が巨人移籍に伴い綺麗さっぱりなくなろうが、シウマイ弁当の味は不変だ。

 シピンのヒゲのことはNHKの人気番組「チコちゃんに叱られる」で先日紹介されていたので思い出した。

 小中いずれかは忘れたが、ちょうどそのころユーミンの「いちご白書をもう一度」を学校で合唱させられていて、そこに出てくるヒッピー学生にシピンの姿が重なった。就職が決まり「もう若くないさ」と言い訳して無精ひげと伸ばした髪をバッサリ刈った学生運動シンパの男の姿と。

 ヒーローシピンが「大人の世界」に行ってしまった後のオレンジ帽子をかぶった少年ファンのさびしき心に「いちご白書をもう一度」の切ないメロディーはよく響いた。「連帯を求めて孤立を恐れず」の立て看板の陰で愛を誓った学生運動シンパの男女の出会いを別れと歌ったこの名曲は、少年にとっては「球界の紳士たれ」という巨人に頭(こうべ)をたれたシピンへの決別の歌に変わった。

 決別の意志は帽子の色をオレンジ(大洋)から緑(南海、現ダイエー)に変えることで示した。たてがみなびかせたシピンから玄人好みのボヤキのノムさん(野村克也氏)へ、ヒーロー交代。とても少年の好みではないはずだが、この振幅の大きさに少年のやけっぱちさが現れている。

 あれ以来、味はもちろん不変なれど、シウマイ弁当のシウマイ以外のおかずの“序列”が少しずつ変化した。ひげ面シピンを見ながら球場で食べたころは甘い卵焼きが1番のお気に入り。だが緑の帽子をかぶったころから手を付け始めた“酸味”の効いたあんずがいまではすっかり卵焼きの上をゆく―。以上、チコちゃんが教えてくれたシピンのヒゲで思い出した“弁当話”のおそまつなひとくさりである。

 このような弁当にまつわる思い出話=「一弁一話」はそれこそ星の数ほどあるはずだ。音楽もそうだが食(お弁当)を思い出すと芋づる式に過去の記憶と感情が蘇ってくる。想像力豊かな子供たちなら、一つのお弁当からとても興味深い話を紡ぎ出してくれるだろう。

 そんな視点で京都府と長野県で始まった「お弁当×おいしい記憶」事業(株式会社共同通信社主催、京都新聞・信濃毎日新聞後援、キッコーマン協賛)は、京都と長野の小中学生からお弁当にまつわるエピソードを募るユニークな試み。お弁当をテーマにした作文(200~600字程度)に絵か写真を添えた作品を広く募集している。優秀作品には図書カード(1万円など)のご褒美あり。

 作文のテーマは、誰かのために作ったお弁当、誰かのために作ってあげたいお弁当、お弁当の思い出のいずれかを選択。送付先は〒105-7208東京都港区 汐留メディアタワー㈱共同通信社 エピソード募集係。締め切りは2018年11月12日(必着)。詳しい応募方法など詳細は「お弁当×おいしい記憶」サイト(「お弁当×おいしい記憶」などで検索)。


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