生活情報のコラム

『万引き家族』にダンマリ 安倍政権の態度が海外で話題に

(C)2018『万引き家族』 製作委員会
(C)2018『万引き家族』 製作委員会

 今年のカンヌ国際映画祭で、最高賞のパルムドールを受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』がいよいよ公開される。「格差社会の底辺をえぐり出してくれた」「直視しなければならないさまざまな問題が詰まっていた」など、先行上映を見た観客の中では、監督の力強いメッセージを受け取った人が多い。一方で、映画祭のお膝元フランスや米・ハリウッドでは、複数のメディアが「いつも海外で活躍した日本人を熱烈に称賛する安倍政権が、今回はなぜか静かだ」と、映画人の偉業を傍観する日本政府の態度に疑問を呈している。

 老女の年金を頼りにしつつ、日用品を万引きしながら何とか日々の生活をしのぐ家族。犯罪と隣り合わせでようやく成り立つ生活や、彼らを知る人々の思いに見える縁や絆、外側からその家族を見る“普通”の人々の考え方に見る“真実”の意味が、深く刺さる作品だ。

 カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した直後、仏・フィガロ紙は「ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典氏や、文学賞のカズオ・イシグロ氏、ピョンチャン五輪でメダルを取った選手たちへの賛辞を惜しまない日本政府が、是枝監督のパルムドールには異なる態度だ」とし、米・ハリウッド・リポーター誌も「英国で育ち、英語で書き、あまり日本語を話さないカズオ・イシグロ氏にでさえ」称賛を惜しまない日本政府の、是枝監督への冷淡な姿勢を取り上げた。

 仏・ルポワン紙も「日本政府を当惑させたパルムドール」という見出しで、「今回の日本政府は、簡単にお祝いのメモを読み上げただけ、しかも記者の質問に答える形だった」と、いつもの積極的でうれしそうな態度との違いを指摘。安倍政権の下にある「日本社会の分断という不幸な現実を告発した作品」であることや、「貧困層を救う代わりに、貧困を自己責任に帰すのが今の日本政府の態度だ」という分析も紹介した。

作品公開は6月8日。

(text by coco.g)


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