生活情報のコラム

ビール“戦国時代” 自由度UP、個性で勝負するクラフトビール

5月23日の記者会見で新商品「TOKYO隅田川ブルーイング ゴールデンエール」をジョッキに注ぐ東京隅田川ブルーイング社長の安保昌俊氏=東京都中央区
5月23日の記者会見で新商品「TOKYO隅田川ブルーイング ゴールデンエール」をジョッキに注ぐ東京隅田川ブルーイング社長の安保昌俊氏=東京都中央区

 大関昇進に近づく関脇栃ノ心。11勝目を決めた5月23日の元大関琴奨菊戦は、怪力を生かした豪快な上手投げで制し、“新旧交代”を印象付ける一番となった。

 そんな遅咲きの栃ノ心は、旧ソ連構成国のジョージア(グルジア)出身。あるテレビ番組でジョージアの実家が紹介されていたが、登場した栃ノ心の父親は、ずらりとワインの瓷(かめ)が並んだ自宅の一室に取材者を案内し、自家製ブドウで作った自慢のワインを笑顔で振る舞っていた。オレンジやブドウ、ワイン、茶などが特産品の国だから、各家庭では、ごく普通に自家製ワインで来客をもてなしているのかもしれない。

 日本ではこうはいかない。アルコール分1度以上の飲料(「酒類」)を作るには、酒税法で製造免許の取得が義務付けられているからだ。素人が簡単に取れる免許ではなく、違反には罰則もある。

 かつて、憲法13条の「幸福追求権」を根拠に「個人のどぶろく作りをじゃまするな!」と国を訴えた有名な「どぶろく裁判」が最高裁まで争われたが、結局、行政府にはからきし弱いことで“定評”のある最高裁が予想通り、訴えを退けて終わった。

 各家庭が料理だけでなく、アルコール飲料についてもその家独自の“家庭の味”で客人をもてなす姿は、残念ながらこの先もしばらくは見られない光景の一つだろう。

 その“家庭の味”も含めていろいろな味のアルコール飲料を味わいたいわがままな「のんべえ」にとっては、酒類製造免許の要件緩和(最低生産量の引き下げ)で、雨後のたけのこのように誕生した全国各地の「地ビール」「クラフトビール」は救いの神だ。

 大手ビール各社も大量生産の主力ビール以外に、個性を前面に打ち出した小規模醸造の「クラフトビール」に挑戦している。

 何しろ人口減などで何もせず放っておけば市場が縮小してしまう時代だ。「定番商品」に加えて、細分化する消費者の好みに応える「個性商品」で消費者に刺激を与え続けなければならない。

 アサヒビールが全国展開の樽販売と併せて6月5日から首都圏のコンビニで売り出す缶ビール「TOKYO隅田川ブルーイング ゴールデンエール」は、アサヒが小規模醸造所の運営で培った味を生かした個性的な商品。味に一家言を持つ地ビール・クラフトビール愛好家との対話の中で生まれたレシピだという。350㍉缶は想定価格税込み246円前後、500㍉缶は同322円前後。

 4月からの改正酒税法の施行でビールの定義が様変わり。使用原料の自由度が広がっている。一時の地ビールブームをしのぐ、ビールの“個性時代”がしばらく続きそうだ。


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