生活情報のコラム

スポーツの偉大な力 キャッチボールで再認識

 先の平昌五輪でアイスホッケー女子南北合同チーム「コリア」は、メダルを逃したものの、北朝鮮の非核化や南北統一に今後つながれば、後世の歴史家は「金メダル級」の活躍と評価するかもしれない。

 五輪憲章は「平和な社会の推進」を目指して「人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てること」を掲げる。南北合同チームは、あらためてこの五輪の“原点”とスポーツの持つ“力”を思い起こさせた。スポーツの“熱狂”は、愛国心を履き違えた「排外主義」に容易に結び付くが、国家間の対立感情を一瞬にして和らげるのもまた事実。名古屋が舞台の「ピンポン外交」(1971年)は、ニクソン訪中、日中共同声明につながり、冷戦時代の国際関係に大きな影響を与えた。世界が注目の初の米朝首脳会談の行方はまだ予断を許さないが、ポンペオ米国務長官の極秘訪朝は、ニクソン訪中の露払いをしたキッシンジャー氏の極秘訪中と重なって見える。

滋賀県予選で優勝した明富リトルクラブ
滋賀県予選で優勝した明富リトルクラブ

 五輪とは規模は違うが、日本プロ野球選手会が取り組むキャッチボール普及促進活動「キャッチボールプロジェクト」も、人間同士を結び付けるスポーツの力を信じたくなる取り組みだ。昔は当たり前のように見られた親子や友人同士のキャッチボール。その光景が当たり前でなくなった現状にプロ野球のスターたちが危機感を持ち始めた。

 もちろん“マイ・ベースボール”への関心を高めることが狙いだが、かつて無口な父親との“無言の会話”を取り持ってくれ、友だちの球をグローブで受けるたびに友情を深めてくれたキャッチボールへの恩返しの意味もあるだろう。野球の頂点を極めたプロ野球選手たちも、相手の捕球しやすい所に投げ、相手が投げそこねても必死に捕球する―相手との“会話”が不可欠なキャッチボールからその歩みを始めた。

 同プロジェクトの目玉の一つが、2分間のキャッチボール回数を競うチーム(1チーム9人編成)対抗戦「キャッチボールクラシック」だ。主に小中学生を対象にした競技で2014年から全国各地で予選を開き、毎年一回全国大会を開いている。

鹿児島県予選で優勝した国分小軟式野球スポーツ少年団。
鹿児島県予選で優勝した国分小軟式野球スポーツ少年団。

 ここ最近では2018年5月14日に滋賀県守山市(守山市民運動公園サブグラウンド、20チーム参加、滋賀県軟式野球連盟共催)と鹿児島県枕崎市(枕崎市営球場、16チーム参加、鹿児島県軟式野球連盟共催)でそれぞれ予選大会が開かれた=いずれも開催協力はエイブル、トンボ学生服、パテックス、SSK。

 滋賀では明富リトルクラブが滋賀県記録を更新する106回で優勝。会場はお母さんら応援団の歓声で盛り上がった。鹿児島は110回の国分小軟式野球スポーツ少年団が優勝。107回で惜しくも2位となった北斗ウイングス軟式野球スポーツ少年団とともに全国大会出場を決めた。両大会とも参加した子どもたちはキャッチボールでさらに友情を深めたに違いない。


K.K. Kyodo News Facebookページ

ニュース解説特集や映像レポート、エンタメ情報、各種イベント案内や開催報告などがご覧いただけます。

第98回天皇杯 トピックス

天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 47都道府県代表決定

天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会(5月26日開幕)に出場する都道府県代表チームが決定しました。 北海道:北海道教育大学岩見沢校 青森県:ラインメール青森 岩手県:グルージャ盛岡 宮城県:ソニー仙台FC 秋 … 続きを読む

ふるさと発見 新聞社の本
DRIVE & LOVE
11月11日はいただきますの日
野球知識検定
キャッチボールクラシック
このページのトップへ