生活情報のコラム

注目すべきは地価だけじゃない 道南にワインの“聖地”続々

記者会見で固い握手を交わす北斗市の池田市長〈右〉とサッポロビールの高島社長(東京都中央区にて)。
記者会見で固い握手を交わす北斗市の池田市長〈右〉とサッポロビールの高島社長(東京都中央区にて)。

 先月発表された国土交通省の公示地価で最も地価が上昇した住宅地のベストスリーはすべて北海道倶知安(くっちゃん)町。報道によるとリゾート従業員の住宅地や海外富裕層らの別荘地としての需要が増えているらしい。お隣のニセコ町とともに現地一帯は外国人を魅了する「リゾート観光地」の魅力をさらに増しているようだ。

 その倶知安町の北約30キロ先は石狩湾に面した余市町。朝の連続テレビ小説「マッサン」のモデル・竹鶴政孝夫妻のニッカウヰスキー創業地として一躍有名になったが、ワインづくりを核とし産業・観光振興を目指す「ワインツーリズム」にも熱心に取り組んでいる。お隣の仁木町とともに、国の「ワイン特区」に認定。ワイナリー10軒ほどが集積する。

 仁木町には東京の広告会社が町当局の全面的バックアップを得て、広大な農地を取得し、ブドウを栽培し本格的なワイナリーを設けた。仁木町の佐藤聖一郎町長は「お隣の余市町とともに一大ワイン地帯にしたい」と昨年の取材で話している。

 南のニセコ町、倶知安町の地価上昇に沸く「リゾート地コンビ」の勢いよろしく、特徴ある「ワイン産地」となるか注目される。

 一方、倶知安町から内浦湾をはさんで南に120キロ以上先に広がる北斗市も負けていない。北海道の新幹線“玄関口”としてはもうおなじみだが、北斗市も、北の余市町、仁木町に負けじと、サッポロビールの自社ワイン畑(約25ヘクタール、仮称・グランポレール北海道北斗ヴィンヤード)の誘致に成功した。今年6月開園する。

 北斗市の池田達雄市長は4月19日、サッポロビールの高島英也社長と東京都内で記者会見に臨み、「市としてできる限りのバックアップをする」と雇用創出など大きな期待を寄せた。高島社長も「地域の発展、活性化に貢献したい」と“相思相愛”ぶりを示した。北斗市側の雇用創出とサッポロ側のブドウ安定確保の思惑が一致した。  

 サッポロは、メルローやシャルドネなどメジャーな品種のほか「新たな品種の栽培にも挑戦したい」(森本真紀ワイン事業部長)と話しており、日本ワインの“飛躍”に向けた舞台としても期待される。サッポロの創業地・北海道が、サッポロ“ワイン”の「聖地」となる可能性がある。

 石狩湾に面した余市町から南に仁木町、倶知安町、ニセコ町を抜け、さらに内浦湾を挟んで函館湾に面した北斗市までは、ほぼ一直線。広大な北海道の中でも大きな可能性を占めた“南北ベルト”だ。


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