生活情報のコラム

食もまた世相を写す鏡 「おいしい記憶」作文コンテストが教えてくれたこと

講演する山本一力氏。
講演する山本一力氏。

 「歌は世につれ、世は歌につれ」というが、“食”もまた同じではなかろうか。食は世相を写し、世は食(生活の)変化とともに移ろい流れてゆく。効率最優先の戦後社会はインスタント食品やレトルト、冷凍食品など便利な食品の大量消費をもたらし、便利な食材があふれる食の多様化は家族だんらん以外の“食卓風景”を生み出した。

 キッコーマンが協賛している食に関する第8回エッセー/作文コンテストの受賞作品を見ると、「食は世につれ、世は食につれ」の思いをいっそう強くする。「あなたの『おいしい記憶』を教えてください」をテーマに、世相を反映した作品が優秀作品に選ばれた。

 東京都内で7月20日に開かれたコンテストの記念講演会で講演した審査委員を務めた作家山本一力さんは講演の中で、キッコーマン賞を受賞した7歳の少女の作文を紹介した。

 山本さんは、インスタント食品など便利な食品の利用は悪いことではないと、最近乗り始めたアシスト電動自転車を例に指摘。「電動」は自転車を楽しむための一つの手段であって、インスタント食品も同じ。みんなで一緒に食事することを楽しむ目的のための手段として役立っている、と話した。

 7歳の少女は最近増えている食物アレルギーでいつもは家族と違う別メニュー。作文には、その少女が旅先のホテルで初めて家族と同じメニューを食べた時の喜びが綴られている。山本さんは「少女は喜びを“破裂”させている」と作家らしく巧みに表現。少女の大きな喜びに比べれば、手の込んだ料理かインスタントかは、小さな問題で、食べることそのもの、それも家族らと一緒に食べて幸せを感じることができる食本来の素晴らしさにもっと目を向けるべきだと強調した。

 食物アレルギーでなくとも、生活スタイルの変化もあり、「個食」の人は増えている。当たり前のように家族や友人、恋人らと囲む食卓。それがもたらす幸福をいま一度かみしめてみてもいいのかもしれない。


K.K. Kyodo News Facebookページ

ニュース解説特集や映像レポート、エンタメ情報、各種イベント案内や開催報告などがご覧いただけます。

第97回天皇杯 トピックス

ラウンド16(4回戦)マッチスケジュール決定

第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 ラウンド16(9月20日開催)のマッチスケジュール(キックオフ時間、試合会場)が下記の通り決定した。 ◆第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 ラウンド16 マッチスケジュール   … 続きを読む

ふるさと発見 新聞社の本
DRIVE & LOVE
11月11日はいただきますの日
野球知識検定
キャッチボールクラシック
共同通信社バナー競輪
このページのトップへ