【コラム:おんせん! オンセン! 温泉!】箱根・底倉温泉 凾嶺

 季節は春。ぽかぽかと陽気の穏やかな日が増えてきましたね。ゴールデンウイークが近付いていることもあり、温泉旅行を計画している方も多いのではないでしょうか。

 全国屈指の有名温泉地である神奈川県箱根温泉郷はこれからの時期、山の緑も濃くなり、行楽に温泉に観光客でにぎわうことでしょう。にぎやかな温泉地で楽しく過ごすのもいいですが、静かに誰にも邪魔されず温泉に癒やされたいと思う方もいますよね。

 今回は箱根エリアの中で、竹林が美しい露天風呂を「貸し切り」で利用できる日帰り温泉施設「底倉温泉 凾嶺(かんれい)」をご紹介します。

大正時代建築のレトロな洋館。

  「凾嶺」は、箱根湯本温泉から、国道1号線の峠道を車で10分ほど登った「底倉温泉」エリアに位置する温泉施設。公共交通機関(バス)利用なら、「木賀温泉入口」のバス停で降りて徒歩1分、とアクセス良好です。箱根湯本周辺の喧騒(けんそう)から離れた渓谷沿い。自然豊かな雰囲気の中、レトロな洋館が姿を現します。

 

当時の風情が残る空間。

 大正時代建築という「凾嶺」の建物は、2019年にリニューアルされたばかりとのこと。新しく綺麗(きれい)になっていますが、大正レトロな風情もしっかり残っています。レトロ好きにはたまらないですね。また、建築当時、「病院」としてスタートした歴史があり、薬を受け取る受付など随所に医院建築の名残が残っていて、館内散策も楽しめます。

 

「離れ」に貸し切りの露天風呂。

 「凾嶺」のお風呂は、露天風呂が一つのみ。建物から外に出て、少し階段を下った「離れ」にあります。利用方法は1人1時間1500円の「貸し切り」制。お一人でもグループでも利用できます。

 

色鮮やかな竹林を望む露天風呂。

   湯船は3人入ればいっぱいの大きさで、石づくりのシンプルモダンなお風呂です。特筆すべきはその「景色」です。ライトグリーンの竹林に陽光が差し込み、鮮やかな空間が広がっています。聞こえるのは風でこすれる葉っぱの音と鳥のさえずりだけ。絵画のような絶景の中で、静かに湯浴みと竹林を味わう贅沢(ぜいたく)な時間を味わえます。

 泉質は、ナトリウム-塩化物泉。無色透明なお湯にはうっすらと湯の花が漂います。源泉温度が60度を超えるため加水こそしていますが、湯量を調整して「掛け流し」で湯船に提供しています。鮮度の良い温泉特有の鉱物の香りに、薄塩ダシ味があり、源泉の個性をしっかり感じられます。また、アルカリ性のため、ツルツルスベスベな感触が心地よく、絶景、お湯の香りと味、風の音と五感を駆使してこの世界を楽しめます。

 

竹林が望める館内のカフェスペース。

 湯上り後は館内のカフェスペースでコーヒーや紅茶で一服(別料金)。なんだか大正時代にタイムスリップして、お気に入りの喫茶店でまったりしているような気分です。コーヒー片手に女将(おかみ)さんと話すひとときは、穏やかで充実したひとときでした。

  1時間1組の貸し切り制ということに加え、営業時間が10-15時(最終入場14時)のため、利用する際は事前予約がお勧めです。

 にぎやかなイメージがある箱根の中で、大正ロマンと竹林の絶景を一度に味わえる温泉で、静かに過ごす時間も素敵ですよね。

【箱根・底倉温泉 凾嶺】

住所 神奈川県足柄下郡箱根町底倉558

電話番号 0460-82-2017

【泉質】

ナトリウム-塩化物温泉(低張性 アルカリ性 高温泉)/泉温62.5度/pH:8.7/湧出状況:不明/湧出量:不明/加水:あり/加温:なし/循環:なし/消毒:なし

【筆者略歴】

小松 歩(こまつ あゆむ) 東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター★)、温泉入浴指導員、温泉観光実践士。交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床での車中、ヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は2,200以上。好きな温泉は草津温泉、古遠部温泉(青森県)。

https://note.com/ayumukomatsu13/

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