エーザイ、城南信用金庫が「第18回企業フィランソロピー大賞」 来年2月、都内で贈呈式開催へ

 公益社団法人「日本フィランソロピー協会」(東京都千代田区、浅野史郎会長、高橋陽子理事長)は12月24日、人材、技術など自社の経営資源を活用し、社会貢献活動に尽力した企業を表彰する「企業フィランソロピー大賞」について、エーザイ、城南信用金庫の2社に贈呈する、と発表した。贈呈式を来年2月19日(金)午後3時から、東京都内の学士会館で行う。

インドのアンドラプラデシュ州で、リンパ系フィラリア症患者と現地社員が交流をする様子=2019年1月(エーザイ提供)

 エーザイ(東京都文京区)は、業務時間の1%を患者(生活者)とともに過ごす「ヒューマン・ヘルスケア(human health care)活動」が対象となった。同社は、「患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する」という企業理念の下、患者(生活者)の暮らしや人生に価値をつくる取り組みを推進。全国の地域金融機関や自治体と連携し、全国各地の名産品を東京で販売する物産展を開催するなど、東京発の地方創生に取り組んだ点が評価された。受賞理由については「持続可能で多様性、包摂性のある社会の実現を目指す気概と努力に敬意を表す」としている。

 

東京都内で開催された「2019“よい仕事おこし”フェア」の様子=2019年10月(城南信用金庫提供)

 城南信用金庫(東京都品川区)は、「“よい仕事おこし”フェア」「よい仕事ネットワーク」による地方創生の取り組みが評価された。同信用金庫は、東京都と神奈川県を営業エリアとする一方、全国の信用金庫の力を結集し、地域を超えた課題解決のプラットフォームを創出。専属のコーディネーターが各地の「困りごと」を吸い上げ、適切な支援につなげている。

 日本フィランソロピー協会は、「新型コロナウイルス禍でさらに露呈した地域経済、中小企業や農林水産関係者らが抱える課題の解決に向けた地域金融機関の王道と、それを全国規模で遂行する骨太の取り組みに、敬意を表したい」と受賞理由を説明している。

 企業フィランソロピー大賞は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」達成が不可欠な課題となっている現在、そのような活動に取り組む企業を広く社会に発信することで、公正で温もりと活力ある社会を次世代に伝えることを目的として2003年に創設。今回大賞に選ばれたエーザイ、城南信用金庫のほか、テーマごとの「企業フィランソロピー賞」に六つの企業を選定した。

 選考委員会は、國部克彦・神戸大学副学長/経営学研究科教授(委員長)のほか、井手明子・住友商事社外取締役、佐藤雄二郎・株式会社共同通信社取締役副会長、渋澤健・コモンズ投信取締役会長の計4人で構成。各企業の取り組みについて、「革新性」「継続性」「経営資源の活用」など5項目をポイントに選んだ。

 

〈大賞贈呈理由とフィランソロピー賞の6企業〉

▼企業フィランソロピー大賞
「エーザイ」

<対象活動>業務時間の1%を患者(生活者)とともに過ごす「ヒューマン・ヘルスケア(human health care)活動」

<贈呈理由>エーザイは、「患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する」という企業理念の下、患者(生活者)の暮らしや人生に価値をつくる取り組みを推進している。2005年にはこの理念を定款に盛り込み、「本会社の使命は、患者様満足の増大であり、その結果として売り上げ、利益がもたらされ、この使命と結果の順序が重要と考える」と明言、株主を含めた共通価値となっている。

 理念を具現化する取り組みとして、知識創造理論を用いたヒューマン・ヘルスケア活動を実施し、すべての従業員、経営者、社外取締役に対して就業時間の1%を患者(生活者)とともに過ごす「共同化」を推奨している。

 さらに、「プライスゼロ」ビジネスと位置づけ、2013年に出荷したリンパ系フィラリアの治療薬DEC(ジエチルカルバマジン)錠は、世界保健機関(WHO)を通じて、2020年10月までに28カ国に20億錠以上を無償提供。加えてインドの貧困地域では、排水溝清掃活動や衛生教育なども含めた総合的な対策を行っている。また、所得別段階的価格設定を日本企業として初めて取り入れるなど、医薬品アクセスとコミュニティーづくりに貢献している。

 人々が幸せに暮らせる社会の実現に向け従業員が真価を発揮する企業風土と覚悟ある活動に、敬意を表したい。

 

「城南信用金庫」

<対象活動>「“よい仕事おこし”フェア」「よい仕事ネットワーク」による地方創生の取り組み

<贈呈理由>城南信用金庫は、協同組織金融機関として東京都と神奈川県を営業エリアとする一方、全国の信用金庫の力を結集し、地域を超えた課題解決のプラットフォームを創出。専属のコーディネーターが各地の「困りごと」を吸い上げ、適切な支援につなげている。きっかけは2012年、東日本大震災により落ち込んだ地域経済を活性化するために実施した「“よい仕事おこし”フェア」だ。

 毎年開催する中で培ったノウハウを生かし、2019年には、「よい仕事おこしネットワーク」を立ち上げ、専用サイトをオープン。全国の254信金中249信金によるネットワークへと成長し、取引先企業の「困っている」「売りたい」「買いたい」「組みたい」などの悩みや要望を全国の信用金庫だけでなく、大手・中小のバイヤーなどに発信するなどして、中小企業同士のビジネスマッチングや課題解決につながっている。

 地域の制約を超え、業務上の利害対立を生まずにネットワークを構築したことは、これまでにない社会価値を創造したと評価できる。コロナ禍でさらに露呈した地域経済、中小企業や農林水産関係者が抱える課題の解決に向けた地域金融機関の王道と、それを全国規模で遂行する骨太の取り組みに、敬意を表したい。

 

▼企業フィランソロピー賞(6テーマ)

≪安心を届ける手のひら賞≫「大垣共立銀行」

<対象活動>手のひら認証ATM「手のひらソリューション」

 

≪資源の循環賞≫「KDDI」

<対象活動>携帯電話のマテリアルリサイクルと障がい者の就労機会創出の取り組み

 

≪森林の守り人賞≫「コクヨ」

<対象活動>結の森プロジェクト

 

≪想いをつなぐスイーツ賞≫「シュゼット・ホールディングス」

<贈呈対象>Smile for TOHOKU from ASHIYA プロジェクト

 

≪海を渡る100万足賞≫「そごう・西武」

<贈呈対象>ザンビアの子どもたちに靴を贈る「こども靴 下取りサービス」

 

≪防災の見はり番賞≫「TOA(ティーオーエー)」

<贈呈対象>TOA音の防災シアター 「カンカン塔の見はり番」

 

 第1回から第17回までの贈呈先は、日本フィランソロピー協会のホームページを参照。

 ・https://www.philanthropy.or.jp/award

全国選抜小学生プログラミング大会
新型コロナ特集
スポーツ歴史の検証
スポーツ歴史の検証

K.K. Kyodo News Facebookページ

ニュース解説特集や映像レポート、エンタメ情報、各種イベント案内や開催報告などがご覧いただけます。

矢野経済研究所
ふるさと発見 新聞社の本
DRIVE & LOVE
11月11日はいただきますの日
野球知識検定
キャッチボールクラシック
このページのトップへ