【コラム:おんせん! オンセン! 温泉!】草津温泉 泉水館

 こんにちは。温泉を愛する31歳、小松歩と申します。学生時代に交通事故の後遺症を、温泉療法「湯治」で完治させた経験から温泉にハマり、現在1700湯以上の温泉に身を沈めてきた温泉マニアでございます。

 これから「おんせん! オンセン! 温泉!」というテーマで、日常を離れ、ほっこりできる「泉質重視」の温泉を皆さまにご紹介していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

 さて記念すべき第1回は、群馬の名湯・草津温泉の老舗旅館「泉水館」をご紹介します。

 群馬県の山あいにたたずむ「草津温泉」。日本三名泉の一つに数えられ、江戸時代の温泉番付では東の最高位に格付けされました。現在もさまざまな温泉ランキングで常にトップに君臨する名実ともに申し分ない「名湯」です。

 草津温泉といえば、硫黄の香りと酸性の酸っぱいお湯が特徴ですが、源泉の種類は多く、「草津十二湯」といわれているのをご存じでしょうか。

 温泉街のシンボル「湯畑」から湧く「湯畑源泉」や、乳白色が特徴の「白旗源泉」、1970年に硫黄坑道から噴出した「万代鉱源泉」などさまざまです。その中には、特定の旅館でしか味わえない源泉もあります。

 そんな独自の源泉を持つ旅館の一つが「泉水館」です。

湯畑から徒歩3分、創業100年を越える老舗旅館。2017年8月撮影

 泉水館は、湯畑から西の河原公園へ続く温泉街を歩くこと約3分の距離にあります。

 その途中には、無料で「温泉まんじゅう」を配っている店や、かわいい雑貨などを取り扱う土産屋など、散策するだけでも楽しく、充実しています。

 泉水館の創業は1915(大正4)年。2015年に創業100周年を迎えた草津温泉でも有数の老舗旅館です。大きな門が印象的な純和風の外観は、周囲の温泉街とは一線を画し、格式高く静寂に包まれた雰囲気があります。ですが重々しいわけではなく、どこか優しく温かい空気の漂うアットホームな旅館です。

新しさと伝統が共存する館内

 2016年にリニューアルしたばかりの館内は、新しさと純和風の伝統が共存する空間です。木のぬくもりを感じるフローリングや間接照明が、穏やかな雰囲気を醸し出しています。

 客室は畳敷きにローベッドを置いた、ゆったりくつろげる部屋です。部屋数は全4室のため、旅館全体が森の中の別荘にいるかのような静寂に包まれ、心から落ち着いて過ごせる完全プラーベート空間です。

ここでしか味わえない自家源泉「君子の湯」を貸し切りで堪能

 泉水館最大の魅力は、ここでしか体験できない自家源泉「君子の湯」です。旅館の敷地内に湧き、江戸時代から「草津十二湯」の一つに数えられる由緒正しい源泉です。

 湯の花たっぷりで乳白色のお湯は、濃厚で甘い新鮮な硫黄の香りがします。pH2.2という胃液並みの強酸性で、なめるとレモンを丸かじりしたような酸っぱさですが、肌触りはツルツルスベスベして、意外にも滑らかで優しい浴感です。

 泉質は、酸性・含硫黄―アルミニウム―硫酸塩・塩化物泉[硫化水素型]。草津温泉の王道な泉質ですが、自家源泉のため、お湯のフレッシュさは抜群です。心なしか、酸っぱさの中にも「甘さ」があるような気もします。

 ちなみに、温泉街には、立ち寄り入浴できる共同浴場や旅館も多くあるので、源泉を入り比べてみるのも楽しいかもしれません。同じ草津でも源泉が異なるだけで、色香りや肌触りが変わってくるのが面白いところです。

 さて、泉水館自慢の自家源泉は、旅館内にある三つのお風呂で堪能できます。

 「桐の湯」「萩の湯」「千寿の湯」と名付けられ、それぞれ空いていれば、その都度貸し切りで利用できます。

 また、どのお風呂も檜づくりの風情ある湯小屋です。江戸時代にタイムスリップしたかのような趣のある湯浴みを、時間を忘れて静かにゆったりと浸ることがきます。

 創業当時は旅館ではなく「料亭」で、自家源泉の君子の湯を眺めながら食事を楽しむ店だったという泉水館。戦後、旅館業に変わってからは、昭和の高度経済成長の波に乗り、50室以上の客室を備える巨大な宿だったそうです。

 その当時は、湯治客から団体客まで幅広く受け入れ、お風呂は芋洗い状態でした。そんな話を聞かせてくれたのは、宿を切り盛りするご主人。現在は時代とニーズに合わせ、客室は4部屋にリニューアルしました。明るく楽しく優しさにあふれる若夫婦の温かい「おもてなし」が魅力です。

 ちなみに若女将は、隣町に当たる長野県上田市出身です。泉水館はご主人のひいおばあちゃんから続いています。そんな地元出身の若夫婦の営む老舗旅館で、極上の自家源泉とおもてなしを堪能してみませんか。

地元出身の若夫婦の温かい「おもてなし」も魅力

【草津温泉 泉水館】

住所:群馬県吾妻郡草津町草津478

電話番号:0279-88-2216

http://sensuikan.jp

●泉質

酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉[硫化水素型] (低張性 酸性 高温泉)/泉温:42.3℃/pH:2.2/湧出状況:自然湧出/湧出量:毎分64.7リットル/加水:なし/加温:なし/循環:なし/消毒:なし/完全かけ流し

【草津オススメの飲食店をご紹介】

 温泉街には味自慢の名店がたくさんあります。

 泉水館から湯畑の通りを抜け、バスターミナル方面へ出たところにある和食処「旬菜茶屋 夢花」をご紹介します。

 そばやうどんが有名な店ですが、隠れた人気メニューである「天丼」は、がっつり食べたい方にお勧めです。季節の野菜に大きなエビのサクサクした天ぷらと、そば屋にしか出せないダシの効いたタレの相性が抜群です。

「旬菜茶屋 夢花」の天丼

夜の温泉街

【筆者略歴】

小松 歩(こまつ あゆむ) 東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター★)、温泉入浴指導員、温泉観光実践士。 交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床での車中、ヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1700以上。好きな温泉は草津温泉、古遠部温泉(青森県)。


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