オリンピックデーラン会場でボランティア 茨城国体に備え経験、ひたちなか大会

 オリンピック、パラリンピック出場経験者が一緒に体を動かしスポーツの楽しさを伝えるオリンピックデーランの今年7回目の開催になる「ひたちなか大会」が11月25日、茨城県ひたちなか市のひたちなか市総合運動公園陸上競技場で開かれた。参加したオリンピアンは、2008年北京大会の水泳男子400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得した宮下純一さんら8人。約1000人の参加者と3キロのラン、2キロのウォーキングなどで交流を深めた。

 オリンピアンが経験談や大事にしている物を披露するトークショーでは、1996年アトランタ大会サッカーで、日本がブラジルを破った「マイアミの奇跡」の時のメンバー、松原良香さんが、その試合で使用したユニホームを持参。子どもたちはぴんとこないようだったが、引率の大人たちの方が興奮していた。新体操で08年北京、12年ロンドン両大会に出場した田中琴乃さんは、サッカーボールでの演技やリボン、ロープ、輪など新体操の技をその場で演じ、参加者から感嘆のため息がもれた。

マイアミの奇跡の時のユニホームを手にする松原良香さん

 ひたちなか市がオリンピックデーランの会場となるのは今回で15回目。市内から400人、県内から550人、県外から50人が参加した。遠くは静岡県三島市からも参加者が。今年は3連休の最終日とあって例年より参加者は少なめだそうだが、全国の開催地はひたちなか市を手本にしているところが多い。市の体育協会副会長の綱川正さんは「ひたちなかは参加するスポーツ団体などが協力的で運営もスムーズ。陸上競技場と大きな体育館が隣接していて悪天候に対処しやすく、駐車場も4000台分あるのが理由かな」と説明した。三島市も、将来のオリンピックデーラン開催のために、準備状況の視察を兼ねて参加してくれたという。

オリンピアンや子どもたちと写真に収まるエネゴリくん

 茨城県では2019年に国体を開催する。ひたちなか市は別の場所にある笠松運動公園を中心に開会式、閉会式、陸上、水泳、サッカー女子、バレーボールなど主要競技の会場となる。市の陸上競技協会の礒野好久会長は「駐車場を整備したりオリンピックデーランを長く開催したりと、これまでの取り組みが認められた格好」と話した。

会場内でボランティア活動するひたちなか市高校生会のメンバー

 礒野会長はさらに、会場内で市内の高校生グループがボランティア活動をしていることも教えてくれた。「ひたちなか市高校生会」には16人が所属し、子ども会の手伝いや夏休みの洋上学習の引率、自然教室の指導員など様々な活動を繰り広げている。指導している市教育委員会青少年課の植野健一さんによると、国体でも高校生のボランティア活動を予定していて、今回は経験を積むために4人が参加したという。会長の磯崎瑞葵さん(水戸二高2年)らメンバーは、会場内で参加者にスポーツ飲料を渡したりチラシを配布したりして運営を助けた。磯崎さんは「子どもが好きなので活動はすごく楽しい。来年の国体は必ず活動します。将来はオリンピックやパラリンピックにもボランティアで参加したい」と笑顔で将来の希望を話してくれた。

ひたちなか市体育協会の綱川さん(左)と陸上競技協会の礒野さん(右)

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、ボランティア活動も大会を成功に導く重要な要素と認識され、募集などが話題になっている。オリンピックやパラリンピックを身近に感じてもらうのがオリンピックデーラン開催の目標だが、同時にボランティア活動の楽しさと意義を学ぶ機会も提供している。


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