世界トップクラスの舞台で気軽にランニング オリンピックデーラン新潟大会

日本オリンピック委員会が気軽にスポーツを楽しめる機会として開催している「オリンピックデーラン」の、ことし4回目の大会が9月22日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで開かれた。参加者と一緒に走ってくれたオリンピック、パラリンピックの出場経験者は、地元新潟県長岡市出身の中村真衣さん(2000年シドニー五輪水泳女子百メートル背泳ぎ銀メダリスト)ら8人。直前まで降っていた小雨も開会式の時には上がり、その後は時折、晴れ間も広がった。

オリンピックデーランは、オリンピアンが一緒に体を動かしたり、トークショーで体験談を話したりすることで、オリンピック、パラリンピックを身近に感じてもらい、子どもたちには将来の出場を目指してもらうのが狙い。トークショーで、中村さんは銀メダルを手に「当時は優勝候補だったので金メダルを狙っていたが、16歳の選手に敗れた。あの年代の選手は1年で急速に力を伸ばす。みなさんも予想以上に実力が付く時期があるんです」と、思い出話に絡め子どもたちを勇気づけた。

銀メダルを手に思い出を話す中村真衣さん(右から4人目)

08年北京五輪男子バレーボール代表の山本隆弘さんは「五輪出場権を獲得するまでに力を使い果たし、本番の時は最悪の状態だった。本番に合わせる能力が勝れた人がメダルを取れる。その意味で中村さんは素晴らしい」と貴重な体験を話してくれた。

2キロと3キロのランニングのスタート、ゴール地点になった同スタジアムは、収容人員が約4万2千人の巨大な陸上競技場。02年のサッカー日韓ワールドカップでは会場の一つになり、現在はJリーグ2部の新潟アルビレックスの本拠地。04年には国際陸上競技連盟から日本初の「クラス1」認証を受けたワールドクラスの競技場だ。クラス1の競技場は、日本では大阪市長居陸上競技場と新潟の2カ所しかない。そこを舞台に、気軽にランニングを楽しんだ人たちは幸せともいえる。

ただ、同スタジアムは日常的に一般開放していることもあり、22日のイベントの参加した子どもたちはそんなことを気にしている風はない。新潟市立内野中2年で陸上競技部の宮村凌空君(13)は「中体連の地区大会でも使っているし、そんなすごい競技場とは知らなかった。トラックは走りやすい」と屈託がない。一緒に参加した陸上部の鈴木錬君(14)、大屋日向大君(14)も「イベントは楽しかったし、オリンピアンやパラリンピアンがうらやましかった」と自分たちの将来に向け希望を膨らませたようだ。

国際陸連クラス1の競技場のトラックを走る

同スタジアムの有効利用に日々、尽力しているスタジアムプロデューサーの若杉爾さんは「参加者が喜んでくれるのが何より。子どもたちが将来的にオリンピック代表になるよう育ってくれれば本望です」とオリンピックデーランの開催意義を強調。ただ、これだけの競技場を無駄なく使うことには苦労も多く「週末は使用希望者が多いのですが、平日をどう利用するかが課題です。幼稚園のマラソン大会、中学や高校の体育祭などにも使ってもらっています。先日は4000人が参加しての専門学校の体育祭も開きました」という。

競技場の有効利用に日々、苦心する若杉爾さん

新潟が世界に誇る施設ながら、クラス1の価値が十分に認識されていない、国内の知名度ももう一つという状況に若杉さんは「何とか陸上の国際大会を開催できれば」という。オリンピックデーラン新潟大会は、有名選手との触れ合いだけでなく、世界選手権が開けるほどの素晴らしい舞台に気軽に立てるという喜びもあるのだ。


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