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ハイレゾ感動の源を解き明かした「ハイパーソニックエフェクト」

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ハイレゾ感動の源を解き明かした「ハイパーソニックエフェクト」

◎文・麻倉怜士

ハイレゾ感動の源を解き明かした「ハイパーソニックエフェクト」 画像1

ハイレゾの基礎となったハイパーソニックエフェクトの発見

 音楽をハイレゾで聴くとなぜ感動するか。私はハイレゾを「演奏を生で聴いた状態を意味する原音に、ここまで近い音楽メディアはオーディオの歴史上存在しなかった」と思っている。
 CDとハイレゾを比較すると、違いは音の質感で明白だ。輪郭がしなやかに、内側に音の細かな粒子が集まり、密度が上がる。伸びもだんぜん違う。ヴォーカルでは細かなニュアンスまで丁寧に描く。一言でいって、音楽が奏でられる現場の生々しい雰囲気が熱く感じられるのがハイレゾ音だ。データ量が大きい分だけ情報量が多いのは当然として、演奏したホールや録音したスタジオの“空気感”までが耳や肌を伝わって感動するのである。

 そんな魅力のハイレゾのルーツが、「ハイパーソニックの発見」にあった。1980年代に脳科学者大橋力氏が発見したハイパーソニックエフェクトは、いまのハイレゾムーブメントの基礎となった。どのようにハイパーソニックが見いだされ、それはどのようなインパクトがあるのか、ハイパーソニック研究の第一人者、仁科エミ・放送大学教授に、詳しく聞いた。まず、ハイパーソニックとは、何だろう。

 「ハイパーソニックエフェクトとは、日本で発見された現象です。人間に聞こえる周波数の上限、つまり可聴域上限はおよそ20キロヘルツです。ところが、可聴域上限を超え、高度な複雑性を伴う超高周波を含むある種の音が、間脳・中脳を含む脳の中枢、基幹脳の活動を劇的に高めることが分かりました。それが環境適応や生体防御をつかさどり、健康と深くかかわる自律神経系、内分泌系、免疫系の活動、そして美しさ、快さをつかさどり、感性や芸術と深くかかわる脳の報酬系の活動を連携して向上させることも分かりました。これらの効果を総称して、私たちはハイパーソニックエフェクトと呼んでいます」

人には聞こえない20キロヘルツ以上の音がもつ力

 人は20キロヘルツ以上は聞こえない。しかし、実際には、それ以上の高い音を「感じて」いる。しかも、その効用があるというのである。ハイパーソニックのそもそもの発見者は芸能山城組リーダーの山城祥二氏(脳科学者・大橋力氏)だ。山城氏の代表作、大友克洋監督のアニメ映画『AKIRA』の音楽は、国際的にも知悉されている。同氏は1970年代から多くの作品を作曲するだけでなく、自らスタジオでエンジニアと共に音楽づくりを行っていた。
 大橋氏は80年代、自らのCDにある疑問を感じた。LP用のアナログマスターから作ったCDの音がどうもよろしくないのである。というのも大橋氏はLPレコードの全盛期に独特の高音質ノウハウを駆使していた。カッティング時に、5万Hz以上の高周波を電子的に強調して、入れていた。すると、大橋氏の言葉を借りると「玄妙」なサウンドが得られたという。仁科教授が解説する。

「聞こえない音を強調して入れていたのですから、聞こえていない音が何か効果があったのかもしれないということですね。聞こえないはずの高い周波数を強調することによって、玄妙、不可思議な音の効果が出ると大橋先生はおっしゃっています。その試みが成功し、芸能山城組のLPが音はいいと評価されていたのです。でもCDではだめでした。超高周波の隠し味は、22キロヘルツ以上の周波数を記録できないCDになると、まったく効きません。音質も感動も格落ちという印象だったと、スタジオエンジニアの方もまったく同じ感想をおっしゃっていました」

ハイレゾ感動の源を解き明かした「ハイパーソニックエフェクト」 写真は、仁科教授、私、大橋力先生
写真は、仁科教授、私、大橋力先生

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