日韓共同製作ドラマ「赤と黒」の日本オリジナル主題歌「好きだから」を歌う日本人ユニット、ラムジの2人に、楽曲に込めた思いや制作秘話、ドラマの魅力を語っていただきました。
ゴヌクとテソンの目線で楽曲を制作
Q.ドラマの主題歌というテーマの下での楽曲制作は、普段の作業とは違いますか?
井上 そうですね。やっぱりドラマありきの曲なので、降りてくる…とかではないので、いつもとはちょっと違います。でも所詮、同じ人間が作っているので、出てくるものは結局“ラムジ”にはなってしまうんです。例えば、普段、曲を書いたり歌詞を書くときって、自分の体験を思い出したり、実際にそこにいる中でその思いを書いたりするんですけど、要はその体験が、ドラマという疑似体験、それを思い起こして書くという、実体験か疑似体験かの違いですね。
Q.役に成り切るのとは少し違いますよね?
井上 いや、成り切りますよ。
山下 僕もゴヌクに成り切りました。
Q.主題歌「好きだから」はゴヌク目線の歌として作詞されたのですか?
山下 いや、実は僕、結構ホン・テソンのつもりで書いたんです。お母さんとか家族に対して、ホン・テソンって、結局は好きじゃないですか。そういう部分とか、愛する人に対する思いは、ゴヌクとホン・テソン、両方から見られるようにしました。
井上 結局ゴヌクもホン・テソンも、自分のせいでああいう環境に置かれたわけではないので、2人とも家族の愛情に飢えていたという部分では共通するものがありましたし。
Q.歌詞に込めた思いとは?
山下 よくドラマの中で、幸せそうな家族とか恋人が出てきて、それをゴヌクがベンチに座って見ていたりしますよね。フンって顔をしているけど、実はうらやましそうだったり、時々子どものころの幸せだったころを思い出してぽろっと泣いたりするシーンがあるんですけど、見ていて本当にたまらなくて。そういうところを書きたいと思いました。
井上 (ゴヌクもテソンも)素直じゃないですからね。本当は好きだからああいう行動を取っているわけで、家族のことも、恨んでやっているような行動に見えても、実は裏を返せば本当は好きで一緒にいたくてたまらないという。そういう部分を書きたかったんですよね。
山下 あれは、ゴヌクとホン・テソンの心の叫び、言えない言葉なんです。
Q.11年12月7日には、「好きだから」のシングルが発売になりました。こちらは放送版と比べていかがですか?
井上 ドラマ版とは違って、音源版では映像が無くなるので、その分、映像のドラマチック感を逆に今度はインスト、オケのほうにちょっとプラスしています。映像が無くてもそのドラマが思い浮かぶような、ドラマ自体が音源に詰まっているような感じです。今までのラムジには無かったようなすごい曲になっています。
Q.こだわった部分は?
井上 「赤と黒」を見ていて気付いたんですけど、韓流ドラマの劇版音楽って、僕が2回見た「冬のソナタ」もそうだったんですが、割とシャンソンの影響を受けているんじゃないかなって思うんです。韓国語とフランス語って何となく響きが近いように僕は感じているんです。何となくクラシカルなものもあるんだなって思って。だから音源版では、ちょっとそういう要素も実験的に取り入れてみたりして、面白い仕上がりになっています。
Q.これまで韓国に行かれたことは?
井上&山下 まだ無いんですよ。
Q.韓国人アーティストへの楽曲提供など、関わりは深いですよね?
山下 縁はあるんですよ。僕、福岡出身だから、距離的にも近いし、よく韓国人に間違われるから、親近感も湧くんです(笑)。
井上 向こうのライブイベントも見てみたいなっていうのもあります。勢いを感じてみたいですね。あと、割と今は輸入してばっかりなので、やっぱりこっちからも伝えに行かないとなっていう思いもあるので、そこは目標ですね。
山下 今までラムジが川崎中心で活動していたのを、どんどん全国展開していっていて、最終的には地元(福岡)を超えて、韓国でもライブをやってみたいです。
Q.最後にドラマの名場面を挙げるなら?
井上 いろいろ緊迫感のあるシーンが多い中で、すごく印象に残ったのが、ゴヌクとジェインが韓国の屋台みたいなところで焼酎を飲むシーン。最初2人がケンカをしていて…。
山下 ドライブの後のシーンですよね。
井上 そうそう。そのシーンがすごくうらやましくて。俺、(ジェインのこと)好きだったのかな?(笑)
山下 好きそう(笑)。
井上 そのシーンを見て、韓国で絶対こういうところで酒を飲んでみたいと思った。
山下 確かに、韓国の普通の食卓ってあまりイメージがなかったので、普通にメシ食いながら、ああいう酒で普通にビビンバ食うんや、とか、そういう日常のシーンが新鮮で面白かったです。
井上 あと、やっぱり・・・。ちょっと本題から外れるんですけど・・・(笑)。
山下 ハハハ。
井上 ものすごくインパクトがあったのは、(龍先生役の)豊原(功補)さんが出てきた時でした。
山下 演技うますぎやと思って(笑)。
井上 よく知っている俳優さんが出てきたので、びっくりして。何かいいオーラ、放ってましたよね。
山下 演技うまかった!
Q.今日はありがとうございました。
山下 そういえば僕、ホン・テラさんが好きって話をしたかったんですけど(笑)。あの人、愛があるしさ。テラさんに会いたい!
井上 俺はジェインさんも結構好きだよ?(笑)
■ラムジ プロフィール
04年、ボーカルの山下祐樹とギタリスト兼プロデューサーの井上慎二郎によりユニット結成。05年11月にメジャーデビューし、これまでシングル6枚、ミニアルバム2枚、アルバム3枚を発表。東方神起「どうして君を好きになったんだろう?」などの作詞提供でも知られ、11年、日韓共同製作ドラマ「赤と黒」の日本オリジナル主題歌を担当。11年12月21日には都内でワンマンライブの開催が決定。2012年には、待望の4thアルバム発売予定。
★6thシングル「好きだから」 発売中
★「赤と黒」公式ガイドブック 発売中
共同通信社発行 1365円(税込)






















