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自分でピロリ菌を飲み込み、学説を証明!
翌年、「この細菌が胃潰瘍の原因である」と二人は学会で主張しましたが、当時は「強酸の胃の中で細菌が生息できるわけがない」、「胃潰瘍の原因はストレスや食生活による」という学説が根強く、なかなか受け入れてもらえませんでした。
そこで、84年、マーシャルは自分で菌を飲み込むという人体実験を試みたところ、見事、急性胃炎を発症。さらに、自分の胃の炎症部分からピロリ菌を取り出した結果、培養していたものと同じ遺伝子型だったことがわかり、自分の学説が正しかったことを身をもって検証したのです。
この有名なエピソードには後日談があり、このとき、マーシャルは夫人に黙って菌を飲み込んでいたため、「小さな子供がいるのよ」とのちに激怒されたと言われています。
だが、その後も学説は支持されず、米国国立衛生研究所(NIH)に認められたのは10年を経た94年のことでした。