共和党のロムニー氏は3日の党予備選で3戦全勝し、大統領候補の指名獲得をほぼ確実にした。ロムニー氏は、これまでの予備選で掘った「極めて保守的な」墓穴から抜け出そうとし始めている。11月の本選挙をにらんで、女性の権利について語り始め、規制が時に有効であり得ることを認め、オバマ氏が景気後退の元凶ではないことさえ認めつつある。しかし同氏の問題は、指名争いでトップに立つための予備選中の極端な姿勢や不注意な発言がどこへでも付いて回ることだ。
ロムニー氏は、先週末のウィスコンシン州での選挙遊説で、ヒスパニック系有権者に与えた悪印象を拭いたいと思っていることを認めたようにみえた。彼は1日「われわれは、移民擁護派であり、米国に移民としてやって来る人々を愛する政党だ」と述べたのだ。しかし、それだけでは不十分だ。ロムニー氏は2月、アリゾナ州の移民規制法を「模範」と称賛して、移民問題に対する姿勢を明確にした。同法は、移民に対し要求されれば身分証を提示することを義務付けるとともに、移民の大量追放を州の政策にしている。ロムニー氏のそうした姿勢は、移民を愛するという懐柔的な言葉で和らげてうやむやにできるものではない。

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