戦闘作戦は、その軍事目的が人道的であっても、悲惨な誤りを頻繁に伴う。そのことは、昨年8月にリビアの農村マジェルでも起きたようにみえる。ジャーナリストや人権組織、国連調査官によれば、反カダフィ派が進攻してカダフィ派が撤退する混乱の中で、北大西洋条約機構(NATO)がマジェルを連続的に空爆し、女性と幼児を含むリビア民間人に少なくとも34人の犠牲者が出た。
民間人に犠牲者が出たとする信頼できる主張があるマジェルなどでの出来事について、NATOが全面的調査と情報開示を拒んでいるのは、NATOがそうした悲劇に学ぶことができないことを意味している。しかも、カダフィ氏の残忍な怒りから多分多くのリビア人の命を救った軍事作戦のような、正当な理由のための作戦の成果を台無しにしている。
NATOの作戦立案者は、民間人の犠牲を最小限に抑えるため非常に努力した。戦闘機は所期の標的を正確に狙うため、レーザー誘導や衛星誘導のスマート爆弾だけを使用した。爆撃の指針として、爆撃目標として正当な軍事施設でも命中すれば民間人を危険に陥れる場合は、対象から外した。しかしスマート爆弾は、そのプログラムに組み込まれる情報以上に正確にはなりえない。また高速で飛んでいる戦闘機のパイロットは、彼らが事前にその存在を把握している民間人しか避けることができない。NATOがリビアで空爆した標的の大半は、事前に計画された標的ではなく、飛行中に不完全な情報に基づいて選択した標的だったのだ。

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